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30日午前8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震があった。地震の規模はマグニチュード(M)8・7(推定)で、気象庁は太平洋側を中心に津波警報と津波注意報を出した。午後に岩手・久慈港で1・3メートルを観測し、北海道から沖縄にかけ22都道府県に到達した。
X(旧ツイッター)では、漫画家たつき諒氏の「私が見た未来」(飛鳥新社)の内容から派生して、日本で大災難が起きるとのうわさが拡散した「2025年7月5日」騒動についての関連性を指摘する投稿が相次いだ。
同騒動は、21年に出版された、たつき氏の「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社)が発端。たつき氏が見たという予知夢の中で「太平洋周辺の国に大津波が押し寄せました。その津波の高さは、東日本大震災の3倍はあろうかというほどの巨大な波です」「その災難が起こるのは、2025年7月です」などの内容が拡散した。
また、たつき氏が予知夢を見た時刻が7月5日午前4時18分としていることから、同時刻に何かが起こるのでは、という臆測が広がった。たつき氏は、99年に出版した「私が見た未来」で「大災害は2011年3月」と書いていたことから、東日本大震災を予言したとして注目されていた。
実際、今月5日に大きな騒動は起きなかったが、改めてたつき氏の「その災難が起こるのは、2025年7月です」の一文が再び脚光を浴びる形となった。
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Xでは「これ たつき諒の予言ってか予知夢当たってね 場所や規模は若干違うけど火山、地震、津波全部来てる」「たつき諒氏の予知夢。東日本大震災も今月の大災難も年月だけがはっきり大きく見えたらしいな でも今月のは未だ的中せず。当たるとしたら今日中か明日には起きることになるが、そうでなければこの夢はいったいなんだったんだってなるよな…」「たつき諒の予言これ説」などと書き込まれていた。
だが、たつき氏の著書に「日本とフィリピンの中間あたりの海底がボコンと破裂(噴火)したのです」などの文言を指摘するユーザーもいた。「たつき諒だっけ?夢で今月災害が来るって言ってた人 どんな事言ってたのか気になって探したら…思った以上に具体的に言ってて、そりゃ色々言われるわな、と 衛星画像の地球を逆さまに空から見た説で考えても、カムチャツカ半島のアレをフィリピンとは言わないなぁ」「たつき諒の予言は『フィリピン海での大規模噴火が引き金となり、東日本大震災の3倍もの高さの津波が襲う』だぞ 1ミリも掠ってないんだわ」「今回のカムチャツカ半島の地震のニュースで たつき諒の予言が当たってるだの言ってる奴の判定ガバガバすぎて草 場所5,000 km近く離れてるやろ 危険球をストライク判定にするレベル 白井球審ですらドン引きするわ」などのコメントがあった。
気象庁によると、観測された津波は北海道・根室市花咲、青森・八戸港、東京・八丈島八重根で80センチ、宮城・石巻港で70センチなど。
当初、地震の規模をM8・0と推定し午前8時37分に津波注意報を出した。その後、M8・7に修正し、同9時40分に警報へ切り替えた。この地震で、北海道釧路市などで震度2を観測した。
津波警報の発表は2024年4月、台湾付近で発生した地震以来。海外の遠地で起きた地震による警報は10年2月のチリ地震以来、15年ぶり。内閣府によると、1952年に発生したカムチャツカ半島沖地震では、北海道から本州の太平洋側に最大3メートルの津波が到達した。
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