<日本ハム0−10オリックス>◇21日◇エスコンフィールド
さぁ天王山を愉しもう。日本ハムがオリックスに大敗し、連勝が4で止まった。22日から本拠地で迎え撃つ首位ソフトバンクとのゲーム差は3・5と開き、数字上では3連戦で1敗すれば自力優勝の可能性が消滅する戦いとなったが、新庄剛志監督(53)は直接対決の目標を「2勝1敗」に設定。まずは選手たちにノビノビとプレーしてもらい、逆転優勝への起点とすることを宣言した。
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天王山を前に、うみを出し切った−と思いたい。2回に一挙8点を奪われ、終わってみれば0−10で完敗。試合後の新庄監督は「こういう日はね、早く帰って、サウナ入って、酸素(カプセル)入って、ととのえます」。すぐに気持ちを切り替えていた。
ものは考えようだ。「途中から出場機会の少ない選手たちもプレーできた。プラスに考えましょう」。途中出場した伏見が7回の打席に入る前に、指揮官は声をかけた。「こういう試合の時に、大事にヒット1本、狙いにいこう」。伏見は中前打で期待に応え、ベンチの新庄監督も両手を挙げて喜んだ。「そりゃ明るいチームですもん。負けてる時も同じように戦っていこうって伝えてますし」と振り返った。
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22日からの首位ソフトバンク3連戦へ向けて勢いはつかなかったかもしれない。ただ、新庄監督は「接戦より、精神的にはそんな疲れてない形で明日に臨めますよ」と捉えた。数字上では3連戦で1敗すると自力優勝の可能性が消滅する。負けられない直接対決だが、指揮官は「プレッシャーは選手たちはあると思うんですけど、なんとか2勝1敗。まあ3つ取りたいですけど、そう簡単にはいかないと思う。今回(オリックス3連戦)のように2勝1敗でいけるのがベストですね」と目標を立てた。
仮に目標通りでもソフトバンクに優勝マジックが点灯するが、そんなことは関係ない。「向こうの方が経験豊富ですけど、これを勝ち越して逆にしたいです。それはもう選手たちがやるしかない」。グラウンドへ選手を送り出したら、あとは信じるだけ。「これを、つかまないといけないからね、選手たちが。ガッチガチになると思いますけど、ノビノビやってくれたらいいっすよ」。大一番を“愉しんで”逆転Vへの起点とする。【木下大輔】
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