【ソフトバンク】栗原陵矢「強い覚悟」1軍復帰後6試合目で決勝3ラン 最短5日にM18点灯

0

2025年09月04日 22:23  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

ソフトバンク対オリックス ファンとタッチを交わす栗原(撮影・林敢治)

首位ソフトバンクが栗原陵矢内野手(29)の決勝3ランで今季8度目の同一カード3連勝を飾った。オリックス戦は12勝3敗2分けで2年連続の年間カード勝ち越しが決定。さらにこの日の白星でダイエー時代を含めて福岡移転後2647勝に到達。パ・リーグ(1リーグ時代は除く)となってから前身の南海が記録した勝ち星数に並んだ。2位の日本ハムが勝ったため優勝マジック点灯は持ち越しとなった。


   ◇   ◇   ◇


栗原の打球は右翼ホームランテラスに弾丸ライナーで飛び込んだ。「自分でもびっくりするくらい、いい打ち方ができた」。2球で追い込まれたが、外角のボール球を2球見定めてカウント2−2。最終5球目、内角ストレートにうまく反応して豪快な決勝アーチを決めた。


1回2死二塁。プロ初4番起用の嶺井が投前にゴロを放つも田嶋が失策。2死一、三塁と好機が広がり、栗原が一振りで3得点を呼んだ。「嶺井さんは結構緊張しててロッカーからソワソワしてました」。初回から試合を動かし「4番デビュー」の嶺井も肩の力が抜けただろう。栗原は右脇腹痛から1軍復帰後6試合目で初アーチとなった。「久々です。燃えました」。王貞治球団会長も「休んでいた分、しっかり働いてもらわないとね」と試合を決めた値千金の1発にうれしそうだった。


2リーグ制となった1950年〜1988年、前身の南海ホークスは2647勝を挙げた。大阪から福岡に本拠地を置いた1989年から積み上げてきた白星は、この日で同じ2647勝に到達。ダイエーで1021勝、ソフトバンクで1626勝目となった。残り22試合で今季中の「南海ホークス超え」は確実だ。


2回、6回、7回も追加点を奪い終始ソフトバンクペースで試合は進んだ。12安打8得点で快勝。オリックス戦は12勝3敗2分けで2年連続カード勝ち越しを決めた。同一カード3連勝は今季8度目。2位の日本ハムも勝利して優勝マジック点灯は持ち越しとなったが、5日にもM18点灯の可能性がある。


栗原は「ダメだったらまた2軍でやろうという覚悟で(1軍に)来た。本当に強い覚悟を持って上がってきた」と真剣な表情で話した。8月は連敗フィニッシュも9月は3連勝スタート。連覇に向けて再びエンジンがかかってきた。栗原の強い覚悟がチームを加速させていく。【只松憲】

    ニュース設定