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<オリックス−日本ハム>◇5日◇京セラドーム大阪
逆転Vを目指す日本ハムが再びアクシデントに見舞われた。当日移動ゲームだったオリックス戦(京セラドーム大阪)は東京駅で乗車した新幹線が台風15号の影響で大幅遅延し、約7時間の長時間移動を強いられた。球場入りは試合開始予定の午後6時に間に合わず、試合も異例の1時間半遅れでスタート。約1カ月前も同様に交通トラブルでバタバタ移動があった鬼門の大阪遠征は、9年ぶりのリーグ制覇への試練が襲った。
◇ ◇ ◇
午前10時半の東京駅。日本ハムナインは新幹線に乗車し、出発を待っていた…が、動き出さない。同31分、恐れていた車内アナウンスが流れた。「ご乗車のお客さま、みな様に東海道新幹線運転見合わせについてのご案内をいたします」。同時間帯は豊橋駅から三河安城駅間で1時間に60ミリを超える非常に激しい雨を観測。出発できないまま時が過ぎること1時間10分。ようやく同11時40分に出発した。
当初は新大阪駅に午後1時着の予定だった。同6時の試合開始から逆算しても、まだ余裕のある移動となるはずだった…が、出発から54分後に新幹線はゆっくりと速度を落とした。同0時36分に停車したのは静岡駅。今度は衝撃の車内アナウンスが流れた。「東海道新幹線で過去、経験したことのないほどの大雨が記録されております」。静岡で1時間に133ミリという猛烈な雨が降り、再び運転見合わせとなった。
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静岡駅では2時間22分も缶詰め状態となった。その間にチームとは別で大阪へ空路移動していた新庄監督は、自身のインスタグラムで「新幹線が止まってまた練習ができないかもだから、ストレッチは新幹線で頼む」とスタメンを発表。8月1日に、この日と同じ大阪遠征での空路移動トラブル時と同じ対応で、選手たちに心構えだけはさせた。
その後、雨も収まって運転も再開し、新大阪駅には同5時22分に到着。6時間52分の新幹線移動を経て、新大阪駅からの移動のバスでは選手らにおにぎりや菓子パン、水などが配られた。空腹も少し満たし、球場到着は同6時4分。キャッチボールやノック、ティー打撃などで調整し、試合は1時間半遅れで始まった。
シーズンで2度も交通トラブルで試合開始が遅延するのはプロ野球史上初の珍事。負ければ優勝マジック点灯を許す可能性が高い流れの中で、予期せぬ大きな荒波が立ちはだかった。【木下大輔】
<日本ハム新幹線移動トラブル・ドキュメント>
◆午前10時半 新大阪へ向け出発予定の新幹線が、台風15号接近の影響による激しい雨のため、東京駅で出発見合わせ。
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◆午前11時40分 予定から約1時間遅れで東京駅出発。
◆午後0時36分 再び大雨となっていた静岡駅で停車。車内では同時間帯に近辺では1時間に133ミリの雨が降ったという情報とともに「東海道新幹線で過去、経験したことのないほどの大雨が記録されております」というアナウンスが入る。
◆同0時59分 森本外野守備走塁コーチがXで「これはあかーん また停車ー」と投稿。同1時47分、今度は「そろそろBOSSからインスタメン発表来るかな」とつぶやく。
◆同2時44分 新庄監督がインスタグラムでスタメン発表。「新幹線が止まってまた練習が出来ないかもだから、ストレッチは新幹線で頼む」とメッセージを添え、オーダー表を投稿。
◆同58分 新幹線が運転再開。
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◆同3時42分 オリックスのチーム練習が終了。
◆同50分 オリックスが日本ハムの交通手段遅延のため、試合開始時間が遅れる見込みと発表。
◆同4時10分 4日に先乗りで大阪入りしていた加藤貴、福島がグラウンドに出て練習開始。
◆同4時17分 新幹線が名古屋駅着。
◆同56分 京都駅着。
◆同5時5分 オリックスが試合開始時間を午後7時15分(予定)に変更すると発表。
◆同5時22分 東京駅出発予定の10時半から約7時間かけ新大阪駅着。森本コーチがX(旧ツイッター)で「7時間かけ到着!!」と投稿。
◆同35分、新大阪駅からチームバスが出発。車内で菓子パン、おにぎり、水が配布された。
◆同51分 オリックスが試合開始を午後7時半(予定)に再変更すると発表。
◆同6時4分、チーム本隊が京セラドーム大阪到着。
◆同14分 伏見が一番乗りでグラウンドに出て来る。左翼付近でランニングを始めると、日本ハムファンから歓声と拍手が送られる。
◆同47分 場内でスタメン発表。
◆同7時1分 先乗りしていた先発北山がグラウンドに登場。
◆同2分 野手陣の練習終了。
◆同30分 予定から1時間半遅れで試合開始。
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