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トランプ米大統領に近い保守系の若手政治活動家が10日に銃撃された事件をめぐり、DCコミックスが、同日発売したばかりのコミック「レッドフード」シリーズの刊行を打ち切ったことが分かった。作者のグレッチェン・フェルカーマーティン氏が、演説中に銃撃されて亡くなったチャーリー・カークさんについてSNSに投稿した内容を問題視したためだという。
報道によると、マーティン氏は「チャーリー・カークに触れた弾丸が無事であることを祈る」「お悔やみ申し上げます。ナチのクソ野郎」などと、過激な書き込みをしていたという。投稿はすでに削除されているが、スクリーンショットがネットで拡散されている。続刊も予定されていたが、今後の注文は全てキャンセルすると説明している。
米ユタ州の大学で行われたイベント中に暗殺者によって首を撃たれて死亡したカークさんは、銃擁護派として知られ、「憲法修正第2条を守るためなら少数の人間が銃撃によって亡くなる代償を払う価値がある」と発言するなど、銃所持の自由を訴えていた。
カークさんの暗殺事件は米社会に波紋を呼んでおり、SNSには「銃撃は自業自得だ」とする銃反対派の投稿も目立っている。また、メディアでも米放送局MSNBCが事件に関する発言を巡って評論家を解雇する騒動が起きているほか、アニメ「サウスパーク」もカークさんを風刺したエピソードの放送を急きょ中止するなど混乱が起きている。
レッドフードは、2代目ロビンとしてバットマンの相棒を務めたジェイソン・トッドがアンチヒーロー「レッドフード」として暗躍する姿が描かれる予定だった。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
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