
パレスチナ自治区ガザの最大都市で地上作戦を始めたイスラエル軍が、複数の病院周辺で攻撃を行い、多くの犠牲者が出たと中東メディアが報じました。
中東アルジャジーラによりますと、ガザ北部・ガザ市の制圧に向け地上作戦を進めるイスラエル軍は17日、複数の病院の周辺を攻撃し、少なくとも19人が死亡しました。
軍はこれまでも「イスラム組織ハマスの拠点になっている」などと主張し、医療施設への攻撃を繰り返していて、機能している病院はごくわずかとなっています。
こうしたなか、イスラエルのカッツ国防相はSNSで「ハマスが人質を解放しなければ、ガザは破壊される」などと強調したうえで、住民に対し南部への避難を求めました。
ただ、南部にはすでに多くの避難民が押し寄せていることなどから、ガザ市にとどまる住民も多いとみられています。
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ガザ保健当局によりますと、おととしの戦闘開始以降、ガザでの死者は6万5000人を超えていますが、さらなる犠牲者の増加が懸念されます。