
犬好きにとって愛犬は大切な家族です。でも他人はどう思うでしょうか。今回の投稿者さんは再婚しており、再婚相手の子どもである40代の義理の娘と孫が、犬を連れて10日以上帰省するそう。その知らせに頭を抱える投稿者さんが、心情を吐露しました。
『旦那は「なんとかなる」といい加減なことばかり。再婚だし、私がいちばん外様で立ち位置が低い。旦那は娘と孫にいい顔をしたい様子。今さらだけれど、こんな人たちとは離れたいと思うよ。実家ならなんでもあり?』娘さんたちだけで犬の面倒をみて迷惑をかけないならまだ許容範囲ということなのか、その計画をくわしく聞きたいという投稿者さん。しかしいくら言っても、旦那さんは娘さんの電話番号を教えてくれないそう。また投稿者さん宅にも外飼いの中型犬がいて、「犬も喜ぶ」と旦那さんは呑気な様子。しかし実際は連れて来られる犬も投稿者さんの犬も、環境が変わればストレスになるでしょう。その結果、トラブルになるかもしれません。犬を連れての帰省、みなさんはどう思いますか?
まずはペットから。犬を連れて帰省はアリ?ナシ?
ママスタコミュニティではまず「犬連れ帰省」の是非について意見が分かれました。まずは室内に放たれるのはムリと反対派の意見です。
『ペットホテルに預けるか、留守番させるのが筋』
『うちは連れて来られたほうだけれど迷惑だったよ! ダルメシアンを室内飼いしている親戚で、応接間のソファを定位置にされた』慣れない環境は犬たちがかわいそうと思いやるママも。一方で「躾をしてあればいい」との肯定派も。
『実家に帰るときは、犬を連れて帰るよ。わんこファーストになると思うから、わんこが落ち着かなかったり具合が悪くなったりしたら早々に帰る』
『室内で飼っている犬を連れてくるなら、外飼いの犬とトラブルは起きないのでは? 向こうも接触させないだろうし、犬や猫を連れての帰省はよく聞くよ』
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実の娘か義理の娘かでも違う?いずれにしろ良い関係は築けていない
投稿者さんは普段、仕事をしているそう。「10日以上休めるなら、避難したいです。年末年始も逃げ場なし。でもこれはいい関係性が築けていないからなのでしょうね。年々イヤになってくる」と言います。ママたちからは、実娘と義理の娘では受け取り方が違うという指摘がありました。
『実の子なら許せそうだけれど、義理の娘だと難しいかもね』
『これが自分の娘なら言わないのでは? 投稿者さんが義理の子どもに対して嫌悪感が駄々漏れだから、旦那から電話番号すら教えてもらえていないのでは?』一方で、義理の娘でも気づかえるタイプならOKとの意見も。
『義姉もよくチワワ、トイプードルを連れて帰省していた。義姉は車にいて少しだけ犬と顔を見せたくらい。義姉のように連れてきながらも気づかえる人もいる』義理の娘でも、配慮があれば受け入れられるという意見もありました。つまり、血縁の有無よりも普段の関係性や気づかいの度合いが重要といえそうです。
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間に入るのは旦那の役目
旦那さんが間に入って調整すべきという意見がありました。
『旦那の娘と投稿者さんがいい関係性を築けるかどうかは、間に入る旦那の仕事ではないの? 投稿者さんの気持ちを何も考えていないよね』
『投稿者さんは仕事に専念し、犬や義理の娘への対応は旦那さんに任せればいい。私は何も聞いてないし関係ないとノータッチで』犬連れ帰省の是非より、旦那さんがイヤがっている投稿者さんの感情を軽視していることこそが深刻だという指摘も。投稿者さんと旦那さんの関係性の問題だと言います。
断る選択肢もある。そして…
なかには「はっきり断っていい」という声もありました。
『体調を理由に帰省を控えてもらう』
『お父さんが喜ぶと思って、子どもを連れて遊びに来るのだろうね。帰省はいいけれど犬は連れてこないでと言ったらいいよ。それくらい言う権利はある』
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今回の投稿から浮かび上がるのは、犬連れ帰省そのもの以上に、義理の家族との距離感や、夫婦間の温度差という根深い問題。またペットは“家族”と考える人が増えた一方、その“家族”をどう扱うかはそれぞれの家族の文化次第です。結局のところ、犬連れ帰省の可否は「関係性の深さ」「飼い主の配慮」「家のルールの共有」の三つが揃ってはじめて成立するのかもしれません。
そして義理の娘との関係を築くことは、子どもがいる男性と再婚するという現実の一部でもあります。再婚相手はその現実を背負う覚悟が必要なのでしょう。でもときに、そのようなきれいごとだけではうまくはいかない難しさもあるのかもしれません。とにもかくにも、義理の娘がいる事実は変わりません。それを受け止めていくのか、それとも違う形があるのか……旦那さんとよく話し合いながら、投稿者さん自身も考える必要があるのではないでしょうか。
文・岡さきの 編集・佐藤さとな イラスト・Ponko