
アメリカのトランプ大統領が23日、演説のため国連を訪れた際、会議場に向かうエスカレーターが停止して動かなくなるアクシデントがありました。さらに演説を始めようとした際には、原稿を映し出すプロンプターが故障したのか、原稿が表示されないトラブルが起きました。
トランプ大統領
「プロンプターなしで演説しても構わない。なぜならプロンプターは機能していないからだ。誰がプロンプターを操作しているにせよ、大変なトラブルになっているだろう」
トランプ大統領は演説の中でも「国連から得たものは壊れたエスカレーターとプロンプターだけだ」と当てこすり、国連の「機能不全」を揶揄しました。
その後のグテーレス事務総長との会談でも…
トランプ大統領
「以前も会談しましたが、きょうはエスカレーターとプロンプターの問題があったので少々刺激的ですね」
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ただ、グテーレス氏との会談では国連について「支持できないところもある」と指摘しつつ、「アメリカは国連を100%支える」とも述べました。
一方、ホワイトハウスのレビット報道官は「X」に投稿し、「国連で、誰かが大統領とファーストレディのエスカレーターを意図的に止めたのだとすれば、その人は直ちに解雇され、調査されるべきだ」と投稿しました。
イギリスの「タイムズ」紙は21日、「国連の職員たちがトランプ氏らが使うエスカレーターの電源を切り、“資金が尽きたので階段を上ってください”とトランプ氏に伝えることを冗談として話している」と伝えていて、レビット氏はその記事を引用し、エスカレーターの停止が意図的なものだったのではないかと問題視しています。