トランプ米大統領=22日、ワシントン(AFP時事) 【ワシントン時事】トランプ米大統領は25日、輸入する医薬品に対し、10月1日から100%の関税を課すとSNSで表明した。米国内で製薬工場を建設中の企業は対象外とする。トランプ関税で最も高い水準となる。キッチン用の棚や関連製品に50%を適用することも明らかにした。
日本は対米貿易交渉の結果、医薬品関税は他国の税率に劣らない水準とすることで合意。欧州連合(EU)は医薬品関税を15%とすることで米国と合意しており、日本への大きな影響はないとみられる。一方、中国やインドなどに拠点を持つ企業に響きそうだ。
トランプ氏は高関税の対象をブランド医薬品や特許を取得した医薬品に指定。これまでは製薬企業に猶予を与えるため、関税の導入当初は低税率を適用し、1年程度で引き上げる考えを示していた。
トランプ氏はまた、キッチン用の棚や洗面化粧台などに50%の関税を10月1日から課すと表明。布張りの家具には30%の関税を導入する。大型トラックには25%を課す。