【ヤクルト】川端慎吾が今季限り現役引退 プロ20年目は1軍出場なし 15年首位打者&最多安打

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2025年09月27日 12:01  日刊スポーツ

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会見を行うヤクルト川端(撮影・清水貴仁)

ヤクルト川端慎吾内野手(37)が27日、今季限りの現役引退を発表した。


市和歌山商から05年高校生ドラフト3巡目で入団。15年は首位打者に輝くなど通算打率2割9分3厘で、1099安打を積み重ねた。20年の現役生活に区切りを付けた。


今季は1軍出場がなかった。イースタン・リーグで75試合出場の打率2割4分1厘、2本塁打、19打点。2軍の戸田球場では、自身が高卒1年目だった06年に生まれた田中、モイセエフらと一緒に汗を流す。その情熱は衰えぬまま日々を過ごしてきた。


そのバットコントロールは「天才」と称される。15年には195安打で打率3割3分6厘をマークし、最多安打と首位打者の2冠を獲得した。21年は82打数30安打の代打打率3割6分6厘を残した。「代打の神様」として輝き、日本一に導く1本を決めたのも川端だった。オリックスとの21年日本シリーズ。3勝2敗で迎えた第6戦の12回2死二塁、代打で決勝適時打を放った。


ただ周囲が「天才」「神様」と呼ぶ裏には、たゆまぬ努力と周到な準備がある。ベテランになっても、練習場に決まって早く姿を見せる。コンディションと向き合いながら、できる限りバットを振り込む。DH出場時は、味方の守備中もベンチ前でスイングを繰り返し、次の打席に備える。精神的支柱として、勤勉な背中で示す姿勢は、多くの若手の手本。そして自然と仲間に慕われた。


ただチームは転換期を迎えた。野球選手であれば、誰もが避けられない岐路に立ち、重い決断を下した。


◆川端慎吾(かわばた・しんご)1987年(昭62)10月16日、大阪府生まれ。市和歌山商(現市和歌山)2年の夏に甲子園出場。05年高校生ドラフト3巡目でヤクルトに入団。15年に首位打者と最多安打。21年に歴代2位のシーズン代打30安打。代打で通算94安打は球団最多。ベストナイン、ゴールデングラブ賞各1度。オールスター出場2度。15年プレミア12日本代表。通算1326試合に出場し、3752打数1099安打、打率2割9分3厘、40本塁打、409打点。185センチ、86キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸2400万円。

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  • 日本一を決めた絶妙に狙ったポテンヒットが記憶に新しい。 長く見てきて天才的なバットコントロールに惚れ惚れしました。 ありがとう。お疲れ様でした。
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