
ミャンマーを拠点に活動していた犯罪組織の幹部らの裁判が中国で開かれ、一審で11人に対し死刑判決が言い渡されました。
中国・浙江省で29日、ミャンマーを拠点に武装勢力を組織し、大規模な詐欺などを繰り返していた中国系犯罪組織「明家」の幹部らの一審の裁判が開かれました。
裁判では、幹部ら11人に死刑判決が下され、別の5人に対しても執行猶予2年のついた死刑判決が言い渡されたということです。
判決によりますと、「明家」は2015年以降、詐欺や賭博、売春の斡旋などを繰り返し、被害額は日本円でおよそ2000億円にのぼるということです。
また、逃亡を試みたり命令に従わなかったりした組織のメンバー10人を殺害するなど、複数の殺傷事件にも関与していたということです。
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ミャンマーを拠点に活動していた犯罪集団をめぐっては、中国外務省が対応に乗り出すなどしていて、裁判には市民ら160人あまりが傍聴に訪れました。