W杯予選を戦う南アフリカ代表 [写真]=Getty Images 国際サッカー連盟(FIFA)は29日、南アフリカサッカー協会(SAFA)に制裁を課したことを発表した。
FIFAの懲戒委員会によると、南アフリカ代表は3月21日に行われたFIFAワールドカップ26アフリカ予選・グループC第5節のレソト代表戦において、出場資格のない選手であるMFテボホ・モコエナを起用したとのこと。FIFA懲戒規定第19条およびFIFAワールドカップ26予選競技規則第14条に違反したとして、SAFAに1万スイスフラン(約186万円)の罰金支払いを命じるとともに、当該の試合を没収試合とすることが発表された。
イギリスメディア『BBC』によると、モコエナはレソト戦前に2枚のイエローカードを提示されており、累積警告で出場停止処分が下されていたようだ。FIFAの公式記録ではグループC第1節のベナン戦ならびに第4節ジンバブエ戦でイエローカードを提示されたことが示されている。
第5節レソト戦が0−3の敗北扱いとなったことにより、南アフリカはグループCの首位から2位に転落。入れ替わりで首位に立ったベナンとは勝ち点「14」で並んでいるが、3位のナイジェリアと4位のルワンダが「3」ポイント差に迫っており、グループCは一気に混戦模様となった。アフリカ予選は各グループ首位の9チームが本大会出場権を獲得し、各グループ2位の中から成績上位の4チームが2次予選に進出する。
FIFAワールドカップ26アフリカ予選・グループCはここまで8節を終えており、残りは2試合。まさかの首位陥落となった南アフリカはアウェイのジンバブエ戦、ホームのルワンダ戦を控えている。
なお、SAFAはFIFA懲戒委員会によって課された処分に対して「この前例のない処分に対して深い失望を感じている。この処分は理由なく、法的主張を行う機会も与えられず、単一の委員によって構成される委員会によって下された。協会として判決の理由を文書で提出するよう求めており、FIFA懲戒規則によって定められた10日以内にFIFA上訴委員会に対して正式な異議申し立てを行う意向であると表明する」との声明を発表している。