動物園「ノースサファリサッポロ」の看板=3月16日、札幌市南区 動物園「ノースサファリサッポロ」(札幌市)を運営する「サクセス観光」は30日、20年続いた同園の営業を終了させた。同園を巡っては、原則として開発が制限される市街化調整区域に無許可で建築されていたことが問題となり、市が複数回指導を行っていた。
同園は3月、「法令上の問題を重く受け止めた」として閉園を発表し、建物の撤去や動物の移送を進めていた。市が9月に行った調査によると、昨年12月に183棟あった違法な建築物は118棟(速報値)に減少。園内には319頭の動物が残されていた。
同園は29日、ホームページ上にコメントを掲載し、法令違反により「ファンの期待を損なう結果になってしまった」と謝罪。動物の移送については「動物たちにできる限り負担のないように、細心の注意を払い解決していく」とした。