米Googleは10月1日(現地時間)、Gemini搭載の「Google Home」アプリの新版と、3つのスマートホーム製品を発表した。
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●Geminiのために生まれ変わったGoogle Homeアプリ
Googleは、AIアシスタント「Gemini for Home」を搭載するため、Google Homeアプリを根本から再設計したという。その結果、アプリの読み込み速度が向上し、バグやクラッシュも大幅に減少しており、数カ月でクラッシュが80%近く減少するなど、全体で100以上の機能改善とパフォーマンス向上が実現したとしている。特にカメラ機能では、ライブビューの読み込みが30%高速化し、カメラ履歴のスクロールのフレームレートは6倍以上向上した。
新しいGoogle Homeアプリは、デザインも刷新し、より直感的でシンプルな操作性を目指した。「ホーム」「アクティビティ」「オートメーション」の3つのタブから主要な機能にアクセスできる。特に「オートメーション」タブのエディタが刷新され、Geminiに対応した後は、1回限りのオートメーション作成や、「誰かが家にいるときだけ実行する」といった新しい条件付きの開始条件も設定可能になる。アプリの新しいデザインは同日から順次アップデート提供が開始されるが、Geminiを活用した機能は日本では2026年初頭に提供開始される予定だ。
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●3つの新Google Home端末
新しいGoogle Homeアプリを搭載する新しいスマートホーム端末として、「Google Nest Cam Indoor」(電源アダプター式/第3世代)、「Google Nest Cam Outdoor」(電源アダプター式/第2世代)、「Google Homeスピーカー」の3製品も発表された。
Google Nest Camシリーズ
2つの新しいGoogle Nest Cam製品は、Google史上最高解像度の2K HDR動画に対応する。この高解像度は、AIが高度なシーンを理解するために不可欠としている。また、新しいカメラはGoogle製品史上最も広角かつ高い視野角を備えており、152度の対角視野で広範囲をカバーする。低照度性能も向上しており、完全な暗闇でも最大4.5m先まで照射する赤外線ナイトビジョンが搭載されている。
サブスクリプションなしでも利用できる機能もあり、イベント動画履歴は従来の3時間から6時間に延長された。どちらのカメラもインテリジェントアラート(人物、自動車、動物の識別)を搭載している。また、セキュリティ面では動画がデフォルトで暗号化され、セキュアブートやセキュリティの自動アップデートに対応している。
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新しいGoogle Nest Camシリーズは日本でも10月1日の午後10時にGoogle Storeで発売された。Google Nest Cam Indoorの希望小売価格は1万5800円、Google Nest Cam Outdoorは2万3800円だ。
Google Homeスピーカー
2020年に登場した「Nest Audio」以来、5年ぶりの新製品となるGoogle Homeスピーカーは、Gemini for Homeを搭載する初のスマートスピーカー。より自然な会話を実現するために設計され、Geminiの高度なAIのためにカスタム処理を行うことで、高速でスムーズなやり取りを可能にするという。
新しいライトリングは、Geminiが動作状況(聞いている、考えている、応答しているなど)を光で表現し、視覚的なフィードバックを提供する。Google Homeスピーカーは、日本と米国を含む対象地域で2026年春の発売予定。価格についてはまだ発表されていない。
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