6月に結婚を発表した陸上マラソンで女子の鈴木優花(26=第一生命グループ)と男子の赤崎暁(27=クラフティア)が28年ロサンゼルスオリンピック(五輪)へ向け、夫婦でのメダル獲得に意欲を示した。
4日、東京・調布市の味の素スタジアムで東京マラソン財団主催の「TOKYO ROKUTAI FES 2025」に登場した。夫婦そろってのイベント登場は初となり、赤崎は「プライベートの延長線みたいな感じ」と苦笑い。鈴木は「皆さんから『応援しています』などと楽しそうに声をかけていただけて、私も楽しめました」と笑みを浮かべ、赤崎も「これからいろいろなことを一緒にできたら」とほほ笑んだ。
昨夏のパリオリンピック(五輪)ではともに6位入賞。赤崎は福岡、鈴木は東京と拠点は異なるが、2人が会った際には一緒にジョグをすることもあるという。「競技の話はよくする」と声をそろえ、調整法や食事面の工夫なども意見交換。赤崎は「お互いに相談し合いながら、切磋琢磨(せっさたくま)できている」と力を込めた。
今年9月の世界選手権東京大会の出場はかなわなかったが、赤崎は同21日のベルリンマラソンで自己ベストの2時間6分15秒で2位に入り、ロサンゼルス五輪代表選考会となる27年秋開催のマラソングランドチャンピオン(MGC)の出場権を獲得した。
赤崎は「自分にとって自信につながる。この先にもつながる結果だった」と喜びつつ、「僕としては日本記録(2時間4分56秒)更新を目指していた。先頭の選手とは約4分差がついていて『暑かったからタイムが出なかった』というのは言い訳になる。新しいことに取り組む必要もある」と決意も芽生えた。鈴木はライブ配信で走りをチェックしていたといい「解説の瀬古(利彦)さんやアナウンサーの方が『赤崎が2位!』って叫んで、私も『えっ、えっ!?』とビックリして。2位で本当に入ってきてうれしかった」と笑顔で振り返った。
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今後の目標について、鈴木は「ロサンゼルス五輪でメダルを取りたい」と明言。「そこを一番に考えて取り組んでいきたい」と見通した。赤崎は11月の八王子ロングディスタンスでの1万メートルを経て、26年元日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出場予定。次のマラソンレースは未定としながらも「夫婦で『ロス五輪は2人で出たい』と話している。もちろん、メダルは狙っていきたい。奥さんが狙うなら、僕も狙っていきたい。ただ、まずは足元を見て、目の前のレースを1つ1つこなしていこうと思う」と思いを込めた。
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