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元NHKのフリーアナウンサー膳場貴子は5日、MCを務めるTBS系「サンデーモーニング」(日曜午前8時)に出演。自民党総裁選に立候補した小泉進次郎農相の陣営内で、進次郎氏に好意的なコメントをネット配信動画に投稿するよう依頼がなされていた「ステマ問題」について「(経緯を)検証していく必要性を感じる」と指摘した。
今回の問題で進次郎氏は自身の関与を否定した上で、事実関係を認めて謝罪。陣営の「総務・広報班」班長だった牧島かれん前デジタル相の事務所が要請したもので、牧島氏は班長を辞任。進次郎氏の総裁選得票の伸び悩みには、このステマ問題が影響したとの見方は強い。また、野党からは進次郎氏の陣営にとどまらず、国政選挙でも自民党は同様の行為をしているのではないかとして、調査を求める声が自民党に向けられている。
番組では1週間のニュースを振り返る中で、問題の経緯を伝えた。膳場は「今回は自民党内で、身内のことということで、うやむやになったというところがある」とした上で「選挙が『ネット世論』で左右される時代。(今回の問題を)検証していく必要性を感じるんですけど」と思いを口にした。
これに対し、コメンテーターでBS−TBS「報道1930」(月〜金曜午後7時30分)のキャスターを務める松原耕二氏は「私もそう思います」と応じ、「これを見て思い出したのが、6年前、当時のツイッターのアカウントで『Dappi』というものがあり、そこで野党議員を中傷したり与党議員を評価するような書き込みがあった。自民党内の選挙とは違うが、構図は同じものを感じる」とも述べた。
「ウェブの関連会社が自民党と取引があったから自民党が関与しているのではないのかと、野党が追及した。投稿に直接自民党が関与したかは分からなかったが、考えてみると、自民党に限らず、業者に頼んでお金を払って、思うような投稿をしてくれと言って一般の選挙に使うことはできる」と懸念を表明。「これのたちが悪いのは、ひそかにやられると分からない。世論の操作もできてしまうかもしれない。そういう意味では、選挙の公正性にもつながるので、ルールづくりも含め何らかの議論をした方がいいのではないかと、私も思います」と述べた。 膳場は「ね」と、応じていた。
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