「レモンのこの部分、必ず取って」→実なりが変わる“秋の対策”に「まじかー」「知らんかった」「ちゃんとしよう」

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2025年10月06日 20:05  ねとらぼ

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「レモンのこの部分、必ず取って」→実なりが変わる“秋の対策”

 レモンの実をつけやすくするためには、育てている苗の“ある部分”を取る必要がある……!? 栽培中のレモンの取るべき部分とその分かりやすい理由がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で16万回以上再生されています。


【画像】カットする場所


 動画を投稿したのはYouTubeチャンネル「楽農tech」。りょうさん、たかまささんの2人が「テクノロジーで“楽”に“楽しく”農業をする」をテーマに、野菜の育て方や土作りに関するコツを発信しています。以前には、生ごみとして捨ててしまう卵の殻をオーブンで焼いて活用する方法を紹介してくれました。


 今回は、たかまささんがレモンを育てている人に向け、「レモンのここだけ取ってください」というテーマで話をしてくれます。


 たかまささんが見せてくれているレモンは2年生の木で、現在は2026年あたりに花が咲いてくるかなといった段階とのこと。秋に出てくる葉に気を付けてほしいという話をしながら、このレモンの木で必要な作業を見せてくれるようです。


 レモンの木は時期によって、春芽、夏芽、秋芽という3種類の芽が出てきます。このレモンの木は夏芽が出終わり、次に秋芽が出てくるという状況なのだとか。そしてこの次に出てくる秋芽こそが注意してほしい芽なのだと明かしました。


 春芽は基本的にそのまま置いておくという農家さんが多く、たかまささんもそうしているとのこと。続く夏芽は一部取る人もいれば全部そのまま置いておくという人もいて、人によってやり方が異なるのだとか。たかまささんはある程度出しておき、いらないところから出てきている部分だけ取るという形にしているそうです。


 夏芽の次に出る秋芽については8月の終わりから9月以降、10月、11月とどんどんついてくるとのこと。それではなぜ、そんな秋芽に注意しなければならないのでしょうか。


 たかまささんによると、実は秋芽は「全く生産性がない」といっても過言ではないのだそうです。というのも秋芽には全く実がつかず、花が咲くこともないのだといいます。


 春芽は実や花をつけ、夏芽は一部実や花をつけないものの葉を茂らせてエネルギーをためてくれますが、秋芽に関してはそういったいいところが一切ないと説明しました。実や花がつかないというのは分かりやすい話ですが、葉の役割が低いというのはどういうことなのでしょうか。


 秋芽は気温が低くなってくると出てきて、秋ごろには芽がたくさん出るようになっているそうです。しかし、12月に入ると全く成長しなくなってしまうとのこと。全く成長しないということはつまり、栄養を蓄える役割も果たさない。そんな背景から秋芽の葉は不要とされているそうです。


 実際レモンの秋芽に関しては、残しておく人はほとんどいないとのこと。むしろ秋芽にばかり栄養を使ってしまうというデメリットもあるため、秋芽が出てきたらしっかりと取りたいですね。


 ここで、秋芽の見分け方と、春芽と夏芽の見分け方について教えてくれることに。普通のレモンの葉は濃い緑色ですが、今出てきている葉(秋芽)は色が薄いため簡単に見分けられます。


 ただ、濃い緑色に成長した葉でも春芽、夏芽、秋芽を見分けられるとのこと。2025年に伸びてきた枝を見てみると、幹からぐっと伸びてきている春芽の枝の先に節のようなものが見えてきます。この節が春芽の終わった部分で、その先から夏芽になっている証しなのだそうです。


 今見ている枝は夏芽が伸びた先で完全に止まっていますが、その先に秋芽がつく枝もあるのだとか。時期によって伸びてくる芽があることと、その見分け方を覚えておくとよさそうです。


 この段階の秋芽はまだ非常に柔らかいため、軽くつまんで折り曲げるだけでぽろっと取れました。取った秋芽の茎の断面はレモンのいい香りがするため、たかまささんは一回一回香りをかぎながら作業をしてしまうのだとか……。


 なお、少し大きくなっていても節と葉の色で秋芽を見分けられます。今回は少し大きくなった秋芽にレモンの害虫・アゲハチョウの幼虫がいたため、秋芽ごと取ることにしました。


 秋芽を取るこの作業は1回では終わらず、枝が伸びてくるまではやり続けないといけないとのこと。やり続けないと秋芽がどんどん伸びて、栄養ばかり吸ってしまう状況になってしまうそうです。そうなると栄養がためられず、枝は変なところばかり伸びるという形になってしまうと伝えました。


 秋芽は上からはもちろん、間からも出てくることがあるため、それも見逃さないように注意してくださいね。黄色っぽい葉が全部なくなれば作業は終了です。


 秋芽を取れば実がついている場合はそちらに栄養が回り、実がない場合でも現状の葉にエネルギーを蓄えようとして翌年の春芽が一気に伸びやすくなるため、秋芽の処理は必ずやってほしいと話すたかまささん。10月、11月と続けていって、芽が出なくなればOKなのだそうです。


 これからアゲハチョウの幼虫も増えてくるため、その確認も忘れないようにしてほしいとのこと。幼虫が大きくなると1日で葉を全て食べられてしまうこともあるそうで、幼虫や成虫を見かけたらすぐに処分してください。もう少し苗が大きくなったら、農薬の力を借りるのも手なのだそうですよ。


 この動画のコメント欄には「まじかー」「わー! 大変な作業」「レモン秋芽を取るの知らんかった」「すごい参考になった。特に節で見分けられるのは知れて良かった。アゲハチョウには今年本当にやられたのでちゃんと対処しよう」「春と秋と大量のアゲハにやられました……」「ベトナムレモンなんですが取っても取っても芽吹いてきて忙しいです」といった声が寄せられています。


 YouTubeチャンネル「楽農tech」では、野菜や果物の育て方や肥料の選び方など農業に関するさまざまな情報が公開中です。


動画提供:YouTubeチャンネル「楽農tech」



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