
結婚に対する考え方が多様化する今日、あまりに時代錯誤な価値観に抵抗を感じるのも無理はない。投稿を寄せた30代女性(静岡県)は婚約者の母親から衝撃的な要求を突き付けられたことをきっかけに、婚約破棄に至った経緯を明かした。
当時は結婚の許しを得て、式場の相談をしている段階だった。しかしこの時既に女性はある違和感を覚えていたという。その発端は彼氏の実家に挨拶に行った際の一コマにあった。
「義母がまず、彼のことを『おにいちゃん』と呼んでいて違和感」
彼氏には姉しかいなかった。その呼び方を疑問に思うのはもっともだ。(文:湊真智人)
義母の理屈に辟易「今後は短大卒か高卒って名乗ってね」
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また義母は彼氏のことをしきりに「うちの跡取り息子」と表現しており、それを聞いた女性は
「何の跡取り?会社経営でもなければ家業もない。サラリーマン一家なのに?」
と疑問符のオンパレードに陥った。こうした義母の認識や息子とのいびつな関係を目の当たりにした女性は、そのあと決定的なセリフを吐かれてしまう。
「あなた大学出なんですってね。しかも国立の。うちの子より学歴があるのはよくないから、今後は短大卒か高卒って名乗ってね」
にわかには信じがたい男尊女卑の価値観に、女性は内心「アホか」と切り捨てたが、仕事上それは無理だと訴えた。しかし義母は
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「ヨメなんだから、旦那さんを立てないと」
と聞く耳を持たなかった。女性は義母の言い分に対し「学歴詐称」だと納得いかず、「普通は実際より上と詐称する方が多いでしょうけど」と皮肉交じりに振り返っている。
彼氏「いずれは同居だよ。我儘言うな」
義母の自分勝手な言い分にはまだ続きがあった。それは次のような唐突なセリフに始まる。
「最初は夫婦だけの生活たのしんで、子どもができたら同居ね」
この一方的な「同居宣言」に、女性は黙っていなかった。というのも、そもそも彼氏とは“実家で同居はしない”という約束をしていたからだ。義母の認識違いを改めるべく「いえ、一緒に住みませんよ」と伝えたところ、義母は「おにいちゃん」の説得にかかった。
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「ねー、おにいちゃん、子どもができたら仕事続けるの大変じゃない?うちの2階で住めばいいよ」
女性としてはきっぱりと断って欲しかっただろうが、なんと彼氏は「そうだね、いいね」と二つ返事で承諾してしまった。約束を無かったことにされた女性は、もちろん彼氏を問い詰めた。ところが、開き直ったようにこう返されてしまう。
「同居した方が家事も分担できていいじゃないか」
「跡取りなんだから、いずれは同居だよ。我儘言うな」
母親の意見に染まり切った彼氏は、約束など微塵も守る気はなかったようだ。こうして最悪の展開を迎えた女性は「ああ、こりゃダメだな」と呆然としてしまった。しかし、この後から怒涛の反撃を見せる。【後編へ続く】
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