シリーズ久々の家庭用新作『ワンス・アポン・ア・塊魂』公式サイト―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
アラフォー・アラフィフにはこれ! 新しいのに懐かしい、年末商戦ゲームタイトル6選
Nintendo Switch 2もようやく入手がしやすくなって、この年末は久々にじっくりゲームでもするか! と計画しているアラフォー・アラフィフのみなさんも多いはず。そんなゲームとともに育ってきた世代にピッタリの懐かしいタイトルが、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2を中心に登場します! 今回はそのなかから6本を紹介。世間の荒波をひととき忘れ、夢中になってコントローラを握っていたあの頃に戻ってみませんか?
◆独自の世界観はそのままに『塊魂』が帰ってきた!
●10/24
『ワンス・アポン・ア・塊魂』
Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X|S、Steam/バンダイナムコエンターテインメント
玉を転がし、周囲のあらゆるモノを巻き込んでいく斬新なゲーム性に、キッチュな世界観がマッチした『塊魂』(2004年)。PS Vitaのローンチだった『塊魂 ノ・ビ〜タ』(2011年)以来、約14年ぶりの家庭用オリジナル新作がこちら。
今回は時を超えて江戸時代や原始時代、古代ギリシャで転がしまくります! BGMには、おなじみの松崎しげるさん、新沼謙治さんのほか、さだまさしさんや花譜さん、こっちのけんとさん、やくしまるえつこさんなども参加。ポップなサブカル魂がぐっと来るタイトルです!
◆『DQ』初期作が新たなアレンジで復活!
●10/30
『ドラゴンクエストI&II』
Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PS5、Xbox Series X|S、PC/スクウェア・エニックス
RPGというジャンルの伝道師となった『ドラゴンクエスト』(1986年)と『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』(1987年)が、HD-2D版でリメイク。放課後、「100歩歩いたら交代ね!」と友達とかわりばんこに冒険した記憶が蘇ります(笑)。
HD-2D版は、『II』と同様に『I』でも「太陽」「星」「月」「水」「命」の紋章を集めることに! また、『II』でサマルトリアの王女が参戦し、4人パーティになるのも話題となっています。かなり大胆なアレンジがされていて、当時やり込んだプレイヤーも新鮮な気持ちで遊べること請け合いです。
◆枯れない桜の島での学園恋愛アドベンチャー
●10/30
『ダ・カーポ リチューン』
Nintendo Switch、PC/ブシロード
一年中“枯れない桜”が咲き誇る初音島を舞台に、「こそばゆい青春学園ストーリー」が描かれる美少女ゲーム『D.C. 〜ダ・カーポ〜』(2002年)のリメイク版。当時は『To Heart』(1997年)や『Kanon』(1999年)を筆頭に、練り上げたシナリオの美少女ゲームがトレンドとなり、「泣きゲー」「鬱ゲー」など数々の名作が生まれました。
今回のフルリメイク版はオリジナルを手掛けたCIRCUSが担当。新たなキャラクターデザイン、キャストとなり、新ヒロインも加わっています。甘酸っぱい青春物語と後半のシリアスな展開……。ゲームの出来うんぬんよりも、自分のピュアな感性が残っているかが気がかりです(笑)。
◆ゲームキューブ以来久々の『カービィ』レースゲーム新作
●11/20
『カービィのエアライダー』
Nintendo Switch 2/任天堂
ゲームキューブ向けに発売され、簡単操作ながら、やり込み度の高さで伝説級の名作となったレースゲーム『カービィのエアライド』(2003年)。その22年ぶりとなる続編が『カービィのエアライダー』です。
デデデ大王やメタナイトなど、シリーズの歴代人気キャラもライダーとして選べるようになり、個性的なマシンが勢揃い。もちろんオンライン対戦も当たり前で、「シティトライアル」モードは最大16人対戦が可能です。もともと『カービィのエアライド』は桜井政博さんがHAL研究所で手掛けた最後の作品で、今回久々に『カービィ』シリーズのディレクターを務めたのも、ファンには嬉しいところです。
◆懐かしの友情育成シミュレーション
●12/18
『悠久幻想曲リバイバル』
Nintendo Switch/タイトー
セガサターンとPS1で発売され、「恋愛」ではなく「友情」を全面に押し出した育成シミュレーションとして、男女問わず支持された『悠久幻想曲』(1997年)。
今回の『悠久幻想曲リバイバル』は、オリジナルスタッフが手がける初のリメイク移植。グラフィックが一新され、キャラの柔らかいタッチはそのままに生き生きと動くようになりました。エンフィールドの街で、仲間とともに何でも屋になって仕事をこなしつつ、友情を育む1年間! 前身作『エターナルメロディ』(1996年)も復活希望です。
◆プレイヤーを震撼させたドラッギーな作品
●12/18
『バロック屋』
Nintendo Switch/スティング
1998年にセガサターンで発売され、「神経塔」を降りていくドラッギーでエキセントリックな世界観がカルト的に支持されたローグライクRPG『バロック』。その『バロック』と、ビジュアルノベル『バロックシンドローム』(2000年)、縦スクロールシューティング『バロックシューティング: リバース』(2000年)などをまとめた4本セットがこの『バロック屋』です。
偽翼の天使たちとマルクト教団、そして哀れな異形たち。主人公の青年は心臓を食らい寄生虫を宿らせ進んでいく……。私も当時、この『バロック』の歪んだ妄想世界に囚われたひとりでした。
以上、10〜12月に発売予定の全6タイトルを駆け足で紹介してきました。ほかにも、シリーズ初期作のフルリメイク『龍が如く 極』『龍が如く 極2』がNintendo Switch 2に対応し、11月13日に発売。
また、古き良きRPGの手触りがあるシリーズ最新作『オクトパストラベラー0』(12月4日発売予定/Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、PS5、PS4、Xbox Series X|S、PC)も注目作です。寒い冬はこたつに入ってゲームが一番! これは何歳になっても鉄板ですね。
<文/卯月鮎>
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【卯月鮎】
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン〜なつかしゲーム子ども実験室〜』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も