


義母が何をしてくるか分からないことを考えると、実家に帰った方が安心です。けれど子どもたちは転校になってしまいます。私は悩んだまま切り出せずにいました。するとレイの部屋のごみ箱に志望中学のパンフレットを見つけます。


「ママも私たちのことを考えるんじゃなくて、自分のこと考えてね」レイはそう言うと、遊びに出かけてしまいました。あんなに熱望していた学校だったのに……。するとぐちゃぐちゃになった紙のなか、「面接」という文字が目に入りました。


きっとレイは私が離婚に向けて動いていることに気付いているのでしょう。このまま自分が受験勉強を続けていたら、私が「子どものため」と我慢してしまって離婚に踏み切れないだろうと思ったのです。
あんなに必死で勉強していたのに……。志望校を目標に、ずっと頑張っていたのに……。頑張っていたレイの姿が思いだされ、私は自分が情けなくなりました。
|
|
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子