なぜ「スカーフ」で“微妙に古い人”になりやすいのか? 時代遅れに見える巻き方と、今っぽいアレンジの違い

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2025年10月20日 09:00  女子SPA!

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 みなさんこんにちは! ファッションスタイリスト&ライターの角佑宇子(すみゆうこ)です。定期的にトレンドの小物アイテムに返り咲くスカーフ。2025年は、例年以上に小物を使ったファッションコーディネートが支持されていることもあり、スカーフもまた再ブームとなっています。

 しかし、スカーフは他の目新しい小物アイテムと違って、往年のクラシカルなアイテムでもあるため、取り入れ方に気をつけないと一気に古見えしてしまうので注意が必要です。そこで今回は、今やったら時代遅れなスカーフアレンジと、今っぽスカーフアレンジについてご紹介いたします。

◆これは時代遅れ! なスカーフアレンジ

 前回スカーフコーデが流行したのは、およそ10年前の2016年前後。これは、当時話題となったドラマ『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系/2016年10月期)が大きく影響しています。

 主演の石原さとみ演じる河野悦子のファッションでは、スカーフを使ったアレンジコーデが多用されており、若い女性の間で「おしゃれでかわいい!」と評判に。このことから、彼女の着こなしを真似するかのごとく、多くの女性がスカーフアレンジを楽しんでいました。

 当時の巻き方は、コンパクトな正方形スカーフを帯状に折って、首に巻き中心で結ぶスタイルが多かったです。もちろんスカーフコーデとしてはスタンダードな巻き方ではありますが、およそ10年前にドラマをきっかけに流行したアレンジを今の時代でもやってしまうと、どうしても古臭く見えてしまうものです。

◆ファッションのカジュアル化が進んだ影響も

 また、このドラマは舞台が出版社の校閲部という仕事を舞台にしていることからスタイリングも基本的にオフィスコーデとなっています。

 リモートワークも増え、ビジネスファッションのカジュアル化が進んだ現代ではオフィスコーデをおしゃれにして頑張る! というよりは、オフコーデを自分らしく楽しむという意識の方が強いです。そのため、スカーフアレンジもオフィス向けではなく、カジュアル使いをベースとなった巻き方が今はトレンドの中心になっていますね。

◆今っぽいスカーフアレンジとは?

 令和の現代では、シルクの大判スカーフをビスチェ風にアレンジする着こなしが人気ですね。もしくは、頭を覆うようして首にひとまきする、いわゆる「マチコ巻き」スタイルがウン十年ぶりに再トレンドとなっています。

 マチコ巻きの再流行は意外かもしれませんが、数年前から若い世代の間でバラクラバ(首まで覆ったニット帽)やバブーシュカ(かぎ編みやレースの三角巾)といった帽子以外で頭を覆うアイテムが流行しているので、その影響もあってのブームなのでしょう。

 首もとに巻くスタイルとしては、あまりボリュームの出ないチョーカー巻きやダブルツイストでコンパクトにスタイリングするのが人気です。首元に小さめのスカーフを巻くだけで秋っぽさが出るので、今の時期にはおすすめですね。

◆スカーフのサイズ選びにも注意!

 スカーフは首に巻くか、それ以外の使い方をするかでスカーフのサイズを分けた方が良いです。首元に巻く場合、あまり大判サイズだと布地が余ってしまって逆に野暮ったく見えるので気をつけてください。定番は50cm×50cmの正方形タイプ。首やカバンなどちょっとしたアクセントになるパーツに巻きやすいサイズですね。

 反対に、ビスチェ巻き、頭に巻くなどの多様な面積を要する場合は、100cm×100cm程度の大盤サイズが良さそうですね。正方形の他、長方形や、三角形、細長いタイプなどありますが、アレンジのしやすさは、やっぱり正方形が圧倒的。

 ぜひ、新しいスカーフを手にしたい方はサイズ選びもしっかり吟味していきましょう。
<文&イラスト/角佑宇子>

【角 佑宇子】
(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105

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