ショパン国際ピアノ・コンクール本選のステージに立つ桑原志織さん=20日、ワルシャワ(C)フレデリック・ショパン研究所 【ワルシャワ時事】世界的に権威のある「第19回ショパン国際ピアノ・コンクール」の本選の結果が21日、ポーランドのワルシャワで発表され、東京都出身の桑原志織さん(30)が4位に入賞した。日本人の入賞は前回2021年の反田恭平さん(2位)、小林愛実さん(4位)に続き2大会連続。
ショパン・コンクールは若手ピアニストの登竜門で、原則5年に1度開催される。今年の本選には7カ国の11人が進み、優勝は米国のエリック・ルーさん(27)。愛知県大府市出身の進藤実優さん(23)も本選に進んだが、入賞はならなかった。
桑原さんは20日の本選で、課題曲の幻想ポロネーズとピアノ協奏曲第1番を披露。力強い演奏で豊かな音色をホールに響かせ、満場の拍手を浴びた。
桑原さんは東京芸術大を首席で卒業し、ベルリン芸術大大学院修了。16年マリア・カナルス(スペイン)、19年ブゾーニ(イタリア)、21年ルービンシュタイン(イスラエル)など計四つの国際コンクールでいずれも2位に輝いている。

ショパン国際ピアノ・コンクール本選のステージで演奏する桑原志織さん(左下)=20日、ワルシャワ(C)フレデリック・ショパン研究所