アルピニストの野口健氏が22日までにX(旧ツイッター)を更新。ジャーナリスト田原総一朗氏(91)が19日放送のBS朝日討論番組「激論!クロスファイア」(日曜午後6時)内で、自民党の高市早苗総裁に向け「あんな奴は死んでしまえと言えばいい」などと発言した件に対し、私見をつづった。
田原氏の発言は、立憲民主党の辻元清美参院議員や社民党の福島瑞穂党首との議論の中で出た。辻元氏が「私、20代から朝まで生テレビで、田原さんに鍛えられた。高市さんとは対極の2人といわれ、大論争の相手だった」と高市氏の話題を持ち出し、「自民党で世襲でもなく男性優位と言われる中で、女性がトップにのぼりつめるのは相当の努力がないとできなかった。高市さんに会ったら。『早苗ちゃん、よう頑張ったな』と言いたい。同じ学年やし。女性トップは珍しくなくなってきている時代。総理大臣だけだった。よう頑張ったといいたい」と語った。
続けて、選択的夫婦別姓のテーマになると、辻元氏は「みんなが別姓になるわけはない。高市さんも山本さんと結婚して山本早苗、離婚されて高市になられた。これは、総理を狙って高市になったんちゃうかなと。今度ご本人に聞きたいが、総理になって戸籍名と通称が別なら、条約にサインする時はどうするという話が出てくる。一大臣ならいいが総理とは違う」などと語り、今後、高市氏と徹底的に議論する意向を示した。
一方、福島党首は「今までの言動で、選択的夫婦別姓に反対で、ジェンダー平等にも後ろ向きだと思っている。私たちがもし政治の世界で頑張ることがあるとすれば、この社会のいろんな生きづらさを変えていくこと。それが男性原理そのものでやるんだったら、女性であることの意味もないじゃないですか。だから、やっぱり(選択的夫婦別姓に)賛成してほしい」と述べた。
ここで田原氏は「じゃあ、高市に大反対すればいいんだよ。あんな奴は死んでしまえと言えばいい」と発言。辻元氏が「田原さん、そんな発言して、高市さんともめてたでしょ、前も」とたしなめたが、田原氏は「僕は高市と激しくやり合った」と主張。ここでCMに入り、話題が途切れていた。
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この発言に対しBS朝日は21日「10月19日放送の討論番組『激論!クロスファイア』での司会・田原総一朗氏の発言に一部不適切な内容がございましたため、厳重注意といたしました。いただいたご意見は真摯に受け止め、今後の番組作りに生かしてまいります」とコメントした。
野口氏は20日の更新で、この田原氏の発言などを報じた一部メディアの記事を添付。「つまり意見が合わない人に向かって『死んでしまえ』と。更に踏み込めば人様に『死ね!』と表現しているに等しい。テロを容認しているかのような発言に唖然」などと述べた。
続くポストでも「仮に氏が司会者としてその発言をしたのならば局そのものの責任も問われるのではないか。この国はテロによって何人もの政治家がその命を奪われてきました。決してテロを許してはならないと。『死んでしまえ』は『自害せい』なのか又は『討たれてしまえ』なのか。いずれにせよ『死』を望んでいるのは言葉からして明らか。『死んでしまえ』ですから。公共の電波で『死を促す』発言をするのが果たして『あり』なのかどうか」と記した。
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