【ドラフト】佐々木麟太郎が正式に指名対象に…異例のケースの背景に日米間の制度確認と規約改定

11

2025年10月23日 05:01  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

スタンフォード大・佐々木麟太郎(2025年4月)

米スタンフォード大に在籍する佐々木麟太郎内野手(20=花巻東)は今ドラフトで正式に指名対象となった。異例のケースの背景には、日米間での制度確認と23年の規約改定がある。


日本野球機構(NPB)は今春、米大リーグ機構(MLB)および全米大学体育協会(NCAA)と協議し、「MLBのドラフト対象選手は前年のNPBドラフト対象にも該当する」との共通認識を確認。昨年、一部球団が佐々木の指名を検討しながら「対象外」とされた混乱を踏まえ、7月の実行委員会で12球団に明文化して通知した。


先だって23年10月には、野球協約の新人選手選択会議規約を改定。海外在学中の選手の交渉期限が翌年3月末から7月末へ延長され、MLBドラフト後にNPBと契約する新ルートが開けていた。これにより、シーズン途中の加入も可能となった。


来年4月に21歳の誕生日を迎えてMLBドラフトの対象となる佐々木にとっては、いくつかの進路が考えられる。<1>今秋NPBからの指名を受け即契約 <2>NPB球団との交渉権を保持しながらMLB指名を待つ <3>両リーグから指名を受けNPBでプレー <4>大学残留 の4択が現実的だ。


NPB球団にとっては支配下枠を空けて交渉を待つなどのリスクはあるが、27年からはセ・リーグでDH制導入が決まり、長距離砲の需要は高まっている。メジャー志向とされる佐々木がどの道を選ぶのか。日本、米国双方の注目が集まっている。【NPB担当=鳥谷越直子】

このニュースに関するつぶやき

  • スタンフォードなら卒業するまで居るだろ
    • イイネ!2
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(8件)

ニュース設定