堂安律は先制点に絡むも、フランクフルトはリヴァプールに大敗 [写真]=Getty Images チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第3節が22日に行われ、フランクフルト(ドイツ)とリヴァプール(イングランド)が対戦した。
今季のフランクフルトはブンデスリーガで2連勝と好スタートを切ったが、以降は失点の増加とともに黒星の数が増え、ここまで3勝1分3敗の勝ち点「10」で7位に位置している。3年ぶりの参戦となったCLでは、9月18日に行われた初陣でガラタサライ(トルコ)を5−1で撃破したが、同30日の第2節ではアトレティコ・マドリード(スペイン)に1−5と大敗。ここまで1勝1敗で、ホームに戻れる今節は、強豪相手の大会2勝目を目論む。
対するリヴァプールは、今季のプレミアリーグ開幕から公式戦で7連勝と絶好のスタートを切ったが、9月27日に行われた第6節でクリスタル・パレスに1−2で敗れると、ここからCLも含めた公式戦で泥沼の4連敗。CLのみで見ても、9月17日開催の第1節ではアトレティコ・マドリードとの激闘を3−2でモノにしながら、同30日にはガラタサライに0−1で屈しており、今節は復調のきっかけを掴むゲームとしたい。
フランクフルトに所属する堂安律は、右シャドーのポジションでスターティングメンバーに入った。一方で、リヴァプール所属の遠藤航は、直近のプレミアリーグ第8節マンチェスター・ユナイテッド戦(●1−2)では負傷の関係もあってメンバーから外れていたものの、今節はベンチからのスタートとなっている。
そんな両者の試合は、序盤からフランクフルトが守備をベースに試合に入る。序盤にはアレクサンデル・イサクに危ないシーンを作られたものの、GKミヒャエル・ツェッテラーのセーブで難を逃れ、スコアレスで序盤を乗り切る。
リヴァプールは18分にアクシデントが発生。ジェレミー・フリンポンが自陣でボールを受けたところでプレーを中断。右の太もも裏あたりを抑えており、プレー続行は不可能に。コナー・ブラッドリーとの交代でピッチを後にした。
試合は26分に動く。自陣中央でヒューゴ・ラーションからの縦パスを受けた堂安が前を向くと、ボールを引き取ったマリオ・ゲッツェは、ジャン・マテオ・バホヤとのパス交換から右サイドへ展開。最後はラスムス・クリステンセンが右足でシュートを突き刺し、フランクフルトが先制した。
リヴァプールとしては、直近の試合の悪い結果も頭をよぎるスタートとなったが、昨季までフランクフルトで躍動したストライカーが大仕事。35分、フランクフルトが人数をかけて攻撃に移った場面で、クロスボールをアンドリュー・ロバートソンが拾うと、一気に背後のスペースへスルーパスを流し入れる。抜け出したウーゴ・エキティケがスピードを上げ、寄せてきた相手を振り切ると、冷静に1対1を沈める。見事なロングカウンターを完結させ、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。
勢いに乗ったリヴァプールは39分、コーディ・ガクポの蹴った左コーナーキックをフィルジル・ファン・ダイクが頭で沈めて逆転に成功。前半終了間際の44分には、ドミニク・ソボスライの蹴った右コーナーキックから、フリーで飛び込んだイブライマ・コナテがヘディングシュートを叩き込み、リヴァプールが2点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ると66分、リヴァプールがトドメを刺す。ソボスライからのスルーパスでフロリアン・ヴィルツが右サイドを抜け出し、折り返しをガクポが難なく流し込んだ。
リヴァプールの勢いはとどまるところを知らず、70分には敵陣高い位置でフェデリコ・キエーザがボールを奪うと、ここからガクポ、ヴィルツと繋いで、最後はペナルティエリア手前からソボスライがグラウンダーのミドルシュートを叩き込む。
試合はこのままタイムアップを迎え、リヴァプールが公式戦の連敗を「4」でストップした。対するフランクフルトは、CLでは2試合連続の5失点。堂安は64分に途中交代しており、遠藤に出番はなかった。
次節は11月4日に行われ、フランクフルトは敵地でナポリ(イタリア)と、リヴァプールはホームでレアル・マドリード(スペイン)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
フランクフルト 1−5 リヴァプール
【得点者】
1−0 26分 ラスムス・クリステンセン(フランクフルト)
1−1 35分 ウーゴ・エキティケ(リヴァプール)
1−2 39分 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)
1−3 44分 イブライマ・コナテ(リヴァプール)
1−4 66分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
1−5 70分 ドミニク・ソボスライ(リヴァプール)