整理収納のプロ直伝! 衣替えが楽になるクローゼットを作る3ステップ

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2025年10月24日 17:01  マイナビニュース

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少し肌寒い日が続いたかと思えば、急に夏日になったり、また肌寒くなったり…。そんな季節の変わり目、悩ましいのが「衣替えのタイミング」です。


一度始めると時間も労力もかかるので「週末にまとめてやろう」と思っているうちにタイミングを逃してズルズル後回しになってしまう、そんな方も多いのではないでしょうか。でも実は、衣替えは一気にやる必要はありません。むしろ、少しずつ進める方が負担も少なく、結果的に使い勝手の良いクローゼットになります。



今回は、整理収納アドバイザーFujinaoが“無理しない衣替え”の進め方を3つのステップでご紹介します。

○ステップ【1】「入れ替え」で今着る服を使いやすい位置に移動する


衣替えの負担が大きく感じるのは、「出す」「見直す」「洗う」「しまう」と複数の作業を一気にやろうとするから。ですからまとまった時間が取れない時や面倒に感じている時には一つ一つの工程を分けて進めるのがおすすめです。



まず最初は、“今の季節に着る服”だけを出し入れしやすい位置に移動することから始めましょう。これだけの作業ならばほんの10分、15分もあれば終わる簡単な作業です。たとえば、クローゼットならハンガーパイプの手前側、引き出し収納なら上段など、毎日手が届きやすい位置に今着る服を移動。季節外の服は、奥や下段にまとめておきます。



「全て完璧に入れ替える」のではなく、「今必要な服を取り出しやすい位置に移動するだけ」でOKです。



これだけでも朝の着替えが驚くほどスムーズになります。朝の「何を着よう?」という迷いも減り、毎朝の時短に繋がりますよ。

○ステップ【2】「分ける」来シーズン着る服と“迷う服”を区別する


次のステップでは、いったんクローゼットから出した服や奥にしまった服を見直していきます。休日など、少し時間に余裕がある日に行うのがおすすめです。



ポイントは「来シーズンも着る服」と「迷っている服」「手放す服」を分けること。すぐに「捨てる」決断ができなくても大丈夫です。多くの人が「捨てるかどうか」を一度で決めようとして疲れてしまいますが、迷う服は“保留ボックス”にまとめておき、次の衣替えで再度見直すというのも一つの手です。この「保留期間」をつくることで、時間をかけて冷静に判断できるようになります。



また、「来シーズンも着る」と決めた服は、きちんと手入れをしてから収納を。ただ、仕分けとお手入れを必ずしも同じ日にする必要はありません。ステップ2で大切なのは「着る服、迷う服、手放す服の区別をする」ということです。

○ステップ【3】「お手入れ」しまう前に必ず洗う


残すと決めた服の中で一度でも袖を通した服は、必ず洗濯またはクリーニングをしてから収納しましょう。見た目に汚れがなくても、皮脂や汗が残っていると、黄ばみやニオイ、虫食いの原因になります。



また、クリーニングから戻ってきた服のビニールカバーは必ず外すこと。「埃を避けるために」とそのままつけている人も多いビニールカバーですが、実は通気性が悪く湿気がこもりやすいため、長期保管には不向きです。代わりに不織布のカバーを使えば通気性も良く、ホコリや日焼けからも守れます。最近では100円ショップでも使いやすいものが手に入りますよ。



収納スペースに余裕がない場合や湿気などの管理の手間を省きたい場合は、クリーニング店の「保管サービス」を活用するのもおすすめです。



シーズンオフの衣類を預ければ、クローゼットにゆとりが生まれ、毎日の出し入れもスムーズになります。

○いつもの習慣 - クローゼットを使いやすくする小さな工夫


衣替えをしやすくするためには、日頃のクローゼットの整え方も大切です。クローゼットを快適に使うためのアイディアをいくつかご紹介いたします。



・ハンガーパイプには「シーズンON/OFF」の境目に目印をつけておく

 → どこからが今シーズンか一目で分かり、入れ替えが簡単に。



・引き出しの中は「立てて収納」する

 → 上から見渡せて選びやすく、重ねジワも防げます。



・引き出しごとに季節を分けておく

 → 季節が変わったら引き出しごと入れ替えるだけで完了。



・着終わった服は一番ハンガーパイプの右側に掛けるルールにする

 →来ていない洋服が左側に集まってくるので「使っている」「使っていない」の判断が視覚的にわかりやすくなります。



このように、日常の使い勝手を意識した“ゆるやかな仕組み”をつくっておくことで、衣替えが特別なイベントではなく、暮らしの一部として自然にできるようになります。



衣替えを「やらなきゃ」と思うほど、どんどんハードルが上がってしまいます。けれど、“一気にやらない”と決めるだけで、ぐっと気持ちが軽くなるはずです。



今着る服を前に出す。迷う服は保留する。しまう前にお手入れする。たったこれだけで、衣替えのストレスは激減します。



気温の変化が大きい今こそ、クローゼットの中を整えるチャンス。



「着たい服がすぐに見つかる」「朝の準備がラクになる」──そんな快適な毎日を目指して、まずはできるところから始めてみませんか?



お片づけの参考になれば幸いです。



Fujinao(フジナオ) 「片づけが苦手…でも変わりたい」そんな女性の味方。整理収納アドバイザーとして延べ400軒以上をサポートし、「片づけは心の整理から」を提唱。元・汚部屋出身だからこそ寄り添える実践的アドバイスが好評。著書『片づけの力』(KADOKAWA)では、心と空間を整えるヒントを紹介。講座や訪問、オンライン配信を通じ、多忙な女性が自分らしく暮らせる環境づくりを応援している。 【Instagram:@fujinao08140814】 https://www.instagram.com/fujinao08140814/ この著者の記事一覧はこちら()

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