4人がクマに襲われた現場周辺を調べる警察官ら=24日午後、秋田県東成瀬村 24日午前11時10分ごろ、秋田県東成瀬村田子内で、「クマに襲われている人がいる」と119番があった。県警横手署などによると、男女4人が顔や頭などを負傷して倒れ、病院に搬送されたが、午後4時20分ごろに男性1人の死亡を確認。他の3人は意識があるが、いずれも重傷という。
亡くなったのは近くに住む無職佐々木喜行さん(38)。村などによると、現場周辺では午後1時20分ごろ、クマ1頭が駆除された。体長約1.2メートルのメスの成獣で、爪には血痕のようなものが付いており、4人を襲ったクマとみられる。
同署によると、佐々木さんは人の悲鳴を聞き、現場に行ったところをクマに襲われたとみられる。その後駆け付けた父親(65)や、76歳と72歳の夫婦も被害に遭った。4人は夫婦が所有する車の周りに倒れていたという。
現場は東成瀬村役場の西約350メートルの民家や畑と山林が近接する地帯。1時間ほど前には現場の南約400メートルの路上でクマの目撃情報があった。
秋田県では20日にも湯沢市で男性4人が相次いでクマに襲われ、負傷した。このクマは24日午後6時時点でも襲われた男性宅に居座り続けている。