ブルージェイズとのワールドシリーズ第2戦に先発登板した山本由伸ワールドシリーズ第2戦
● ブルージェイズ 1 − 5 ドジャース ○
<現地時間10月25日 ロジャース・センター>
ドジャースの山本由伸投手(27)が25日(日本時間26日)、敵地で行われたブルージェイズとのワールドシリーズ(WS)第2戦に先発登板。9回4安打1失点の完投勝利で、日本選手初となる2年連続WS白星を手にした。
1点の援護をもらい1回裏のマウンドに上がった山本。先頭のスプリンガーに左翼線突破の二塁打、続くルークスには左前打を許し、いきなり無死一、三塁の大ピンチを招いたが、ゲレロJr.を最後はブレーキの効いたカーブで空振り三振に仕留めると、4番・カークは内角低めに食い込むスプリットで一直。5番・バーショは再びブレーキの効いたカーブで見逃し三振に仕留め、反撃ムードに沸くブルージェイズファンを黙らせた。
2回は先頭打者を一塁・フリーマンの落球(記録は内野安打)で出塁させるも、後続をピシャリと封じ無失点。3回は先頭のスプリンガーに死球、一死からゲレロJr.に左翼フェンス直撃の単打を許し一死一、三塁のピンチを招き、続くカークに同点となる中犠飛を許した。
4回はこの試合初めて先頭打者を打ち取ると、後続もキッチリと封じ3者凡退で無失点。5回と6回もテンポ良く3者凡退でゼロを刻み、快投を続けていたブルージェイズ先発・ガウスマンとしびれる投手戦を展開した。
3−1と2点リードに変わった7回もわずか8球で3者凡退。4点リードとなった8回は圧巻の3者連続奪三振でゼロを刻み敵地は静まり返った。
9回もマウンドに上がり最後も3者凡退斬り。終わって見れば4回以降は圧巻のパーフェクト投球で試合を締め、9回105球、4安打1失点、8奪三振1死球の完投勝利で、ヤンキース相手に7回途中1失点でWS初白星を挙げた昨季に続き、日本選手初となる2年連続WS白星を手にした。
また、前回登板の14日(同15日)ブリュワーズ戦でも9回1失点でメジャー初完投を達成しており、ポストシーズン(PS)での連続完投勝利は2001年のカート・シリング(ダイヤモンドバックス)以来、24年ぶりの快挙。今PSの防御率は1.57に良化した。
「1番・指名打者」でフル出場した大谷翔平は、相手先発・ガウズマンの前に左飛、三邪飛、三邪飛と3打席連続凡退。それでも2点リードで迎えた8回の第4打席、2番手右腕のバーランドから追加点につながる右前打を放ち、この試合4打数1安打で今PSの打率は.224、OPSは.966となった。
ドジャース打線は4番・スミスが決勝ソロを含む2安打3打点の大活躍。バッテリーの躍動が光り、今シリーズの対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。