東国原英夫氏、防衛相は「誰がなってもいい」小泉進次郎氏の“役割”深読み 参政・神谷代表反応

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2025年10月26日 14:50  日刊スポーツ

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東国原英夫氏(2024年1月撮影)

元衆院議員で宮崎県知事も務めた東国原英夫氏は、26日に放送されたテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」(日曜正午)に出演。小泉進次郎氏(44)が高市早苗内閣の防衛相に起用されたことについて「小泉さんが…防衛大臣だよ」と、失笑まじりに酷評した番組MCのビートたけし(78)に、「誤解を恐れずに言えば、だれがなってもいいと思います」と私見を示した。


出演者の間では、「進次郎防衛相」の是非について激論が交わされた。


進次郎氏は、米海軍施設や海上自衛隊司令部がある横須賀市が地元(神奈川11区)。初当選以降、安全保障政策に心を砕き、昨年は衆院安全保障委員会の委員長を務めた。祖父の小泉純也も防衛庁長官を務めたことがあり、今回、小泉家から60年ぶりに防衛大臣ポストに。一方で、経験不足も指摘され、総裁選決選投票で争った高市首相が、「ライバルを閣内に封じ込めたのではないか」などの臆測まで飛ぶ注目人事となった。27日に来日するトランプ米大統領は日本滞在中に米軍横須賀基地を視察予定で、地元選出の進次郎氏も同席するとみられている。


たけしの「酷評」を受けて、東国原氏は「あれは(首相への)登竜門ですよ。ここで修行しなさいという」と指摘。たけしはそれでも「結局(在任中)何の意見も聞かれずに、防衛省のお偉いさんの意見をひたすら聴いて、納得しなきゃいけないという期間をつくるわけ?」と、納得できないような表情をみせた。


これに東国原氏は「誤解を恐れずに言うと、防衛大臣は誰がなってもいいとぼくは思います。(防衛省は)官僚が抜群に優秀ですから」と主張したが、この意見には、エッセイスト阿川佐和子は「重要ポストじゃないんですか?」と疑問を呈し、ゲスト出演した参政党の神谷宗幣代表も「台湾の問題もある中で、今、防衛大臣、大事ですよ」と苦言を呈した。


手腕未知数の「進次郎防衛相」への不安や懸念の声が噴出する中、ノンフィクションライターの石戸諭氏は「僕はかなり、国民的にもいい機会だと思っていて」と応じ「そうは言っても、小泉さんは次のリーダー候補の中では、若手の中でも最有力として残っている。この先、10年、20年と(首相になる)チャンスがあり続けるでしょうし、その人が防衛大臣ポストで、どういう安全保障観を持っているのか、あるいは日本の国防に関してどういう風に考えているのかを言語化して、みんなに伝えてもらういい機会と思う」と、好意的な受け止めを語った。


進次郎氏と親交がある社会学者の古市憲寿氏も「いつか総理になったら、当然、防衛も範囲内だから、やっていいと思う。防衛や国防って、日本では拒否反応を示す人が多い。(その中で)すごい人気のある進次郎さんがどう立ち振る舞うか」と述べると、モデルでラジオナビゲーターの長谷川ミラは「PR大使みたいな役割じゃないかなと思っていました」と、微妙な評価を口にしていた。


各出演者からのさまざまな意見を受け、東国原氏は「これから防衛費を増額しないといけないので。防衛増税をしないといけない」と指摘。「法人税とたばこ税は来年春から上がる。所得税をどのタイミングで上げるか、僕はその(時期を考える)係が、小泉さんなんじゃないかと思います」とも訴えた。当初は2026年度から所得税も法人税、たばこ税とともに増税される予定になっていたが、「所得増税」に与党内で慎重論があり、自公政権時代の昨年12月に方針が変わった経緯がある。


進次郎氏が起用された背景を、そう深読みした東国原氏の指摘に、神谷氏は「なるほど。いやな役ですね」と、応じていた。

このニュースに関するつぶやき

  • 防衛大臣というポジションは実は非常に微妙。首相が全軍の指揮官として居る。その名代でしかなく、国防の半分はアメリカがやって居る。そこの窓口は官僚が選任して居る。監獄ポジションなんだよ
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