写真 2025明治安田J1リーグ第35節が26日に行われ、アビスパ福岡と湘南ベルマーレが対戦した。
25日に残留圏の横浜F・マリノスが勝利したことで、19位の湘南は引き分け以下なら降格が決定。一方、福岡は引き分け以上で残留が確定する状況で試合を迎えた。序盤からホームの福岡が押し気味に試合を進めるが、前半のうちに得点は生まれず、試合はスコアレスで折り返す。
反撃したい湘南はハーフタイムで2枚替えを行い状況の打開を試みるが、後半も福岡のペースで試合が進む。福岡は65分までに18本のシュートを放ちゴール期待値も「1.66」を超えるが、湘南の粘り強い守りに阻まれて得点を奪えない。対する湘南は81分、スルーパスに抜け出した鈴木雄斗の折り返しに鈴木章斗が合わせてゴールネットを揺らす。しかし、鈴木雄のオフサイドで得点は認められない。
すると試合終盤、コーナーキックの際に湘南GK真田幸太のファウルがあったとして、福岡がPKを獲得する。見木友哉がキッカーを務めると、相手GK真田の逆を突いてゴール左下に突き刺し、福岡が先制点を奪う。
試合はこのまま終了し、19試合未勝利となった湘南はJ2リーグへの降格が決まった。今季はクラブ史上初の開幕3連勝と上々のスタートを飾ったが、5月11日の東京ヴェルディ戦を最後に白星から見放された。近年はシーズン終盤に“残留力”を発揮してJ1に踏みとどまり続けたが、今季は奇跡を起こせず、2026−27シーズンは2017シーズン以来となるJ2リーグへの降格が決まった。
次節は11月8日に行われ、福岡は敵地で東京ヴェルディと、湘南はホームでアルビレックス新潟と対戦する。
【スコア】
アビスパ福岡 1−0 湘南ベルマーレ
【得点者】
1−0 90+3分 見木友哉(福岡)