米ジョージア州のアトランタ国際空港で、検査場に向かう乗客ら=10日(EPA時事) 【ワシントン時事】ダフィー米運輸長官は26日、FOXニュースのインタビューで、政府機関の一部閉鎖が続く中、管制官への給与支払いができず、航空便の遅延が一層広がるとの懸念を示した。今月1日から続く政府閉鎖が史上2番目の長さに及び、低所得者向けの食料購入補助も来月停止される。米国民への影響が徐々に広がりつつある。
ダフィー氏は、政府閉鎖で28日の給料日に管制官や空港保安要員への支払いが行われないと指摘。生計を得るために副業を行う職員も出ており、「今後、空港職員不足が一層深刻化する。より多くの航空便が遅延したり欠航したりする」と述べた。
米農務省はホームページで、「フードスタンプ」と呼ばれる低所得者向け食料購入補助制度について、「資金が枯渇した。11月1日に補助は支給されない」と表明した。約4200万人が同制度を利用しており、影響は甚大だ。
医療関連予算を巡る与野党の対立で、つなぎ予算案は上院で計12回否決された。議会通過のめどは全く立っておらず、政府閉鎖はさらに長期化しそうな状況だ。