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<日本シリーズ:阪神1−2ソフトバンク>◇第3戦◇28日◇甲子園
きょう一気の王手だ! ソフトバンクが「SMBC日本シリーズ2025」の第3戦に勝利し、2連勝で白星を先行させた。日本ハムとのCSファイナルでも奮闘した先発リバン・モイネロ投手(29)が、強力阪神打線相手に魂の6回1失点。打席では右翼線にライナーファウルを放つなど投打で敵地甲子園を沸かせた。盤石の「勝利の方程式」も無失点リレー。阪神を振り切り、きょう29日の第4戦に勝てば5年ぶりの日本一にグッと近づく。
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モイネロの打棒に甲子園がざわついた。0−1の3回1死二塁。左打ちの左腕が右打席に入ると、2球目にコンパクトなスイングを仕掛けた。打球は右翼ポール際へ一直線も、わずかに切れる。野手顔負けのライナーファウル、あと少しで同点打の当たりに虎党も驚きを隠せなかった。
陽気なモイネロは「真っすぐだったらホームランだったと思うね。変化球が多かったんだ」と苦笑い。過去にも打撃好きを公言してきたが、日本シリーズという大舞台でもワクワクは尽きない。同打席は三ゴロに終わったが、本職の投球もノリノリだった。
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球速を抑えて制球を重視。6イニングで4三振はモイネロにしては少ないが、打たせて取る投球で虎打線を封じた。「球場が小さいので、高めにボールが浮いて長打にならないように意識をしたんだ。全球種なるべく低めに集めたいっていうのは考えてたね」。108球で4安打1失点。宝刀カーブの制球は苦しんだが、カットボールやチェンジアップでカバーし、才木とのセパ最優秀防御率対決を制した。「ずっとカーブがうまく使えなかったんだけど、他の球種が何とか動いてくれたね」。小久保監督も「いつものモイネロとは違うスタイルでしたけど、それでもしっかり抑えるのがモイネロ」とうなずいた。
今後11月2日の第7戦にもつれた場合、中4日でモイネロが先発する可能性もある。10月29日の第4戦は大津。勝敗次第では第5戦と第6戦は好調を維持する有原と上沢が登板間隔をつめる可能性も浮上した。最大2回投げられる日本シリーズ。今年の交流戦でも6回1失点に抑えており、阪神打線に嫌なイメージを植えつけたことは間違いない。気温15度を下回った寒さ対策も「ホットクリームとベビーオイルを塗ると温かくなるんだ。全身にベビーオイルを塗って投げたね」と対策バッチリだった。
これで2勝1敗。初戦こそ敗れたが、2連勝で1歩前に出た。第4戦に勝利すれば5年ぶりの日本一に王手をかける。小久保監督は「一戦必勝でずっとやっています」と手綱を締めた。【只松憲】
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