26年間現場アパートを借り続け「保存」実った夫 知人の逮捕に困惑

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2025年11月01日 19:15  毎日新聞

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毎日新聞

 名古屋市西区で1999年、主婦の高羽奈美子さん(当時32歳)が殺害された事件で、愛知県警が今年に入り、殺人容疑で逮捕した同市港区のアルバイト、安福久美子容疑者(69)から任意で複数回、事情を聴いていたことが判明した。DNA型鑑定への協力を拒んでいたが先月ごろに応じ、出頭した際には、高羽さんの殺害への関与をほのめかしたという。


 県警は1日、安福容疑者を立ち会わせてアパートの現場検証を実施した。高羽さんの夫、悟さんが「犯人につながるものを失いたくない」として、借り続けてきた部屋だ。悟さんは「希望がかなった」と話す一方で、「自分の関係者だったとは……」と困惑の表情を浮かべた。


 事件から26年間、悟さんは転居後もこの部屋を借り続けた。「このために頑張ってきた」とし、「現場の保存」が事件の全容解明につながることを期待した。


 安福容疑者については、「おとなしい子との印象」と振り返る。高校時代、バレンタインデーにチョコや手紙をもらったという。卒業後、悟さんが出場する大学の部活動の試合の応援に来たことがあった。ただ、深い付き合いはなく、事件の前年に高校の同窓会で久しぶりに再会。会話の中で「私も結婚した。まだ、バリバリ仕事していて大変」と言っていた。それ以来、会っていないという。


 悟さんは「なぜ奈美子だったのか。恨みがあるなら僕を刺せばよかったはずだ。連絡先を交換しておらず、なぜアパートを知っていたのかも分からない」。そして、「まだ分からないことが多いが、自分のせいなら、奈美子に謝らないといけないと思う」と話した。【塚本紘平】



このニュースに関するつぶやき

  • これはすごい旦那さんの強い気持ち奥さんへの愛から来る執念が感じられる。結果が自分の同級生で片思いされてた相手と知りショックだろう。長い年月かかって解決したら2重のショックだわ可愛そう
    • イイネ!7
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