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虚偽の動画で名誉を傷つけられたとして、若い女性の自立を支援する一般社団法人「Colabo(コラボ)」が浅野文直・川崎市議(54)に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(和久一彦裁判長)は13日、浅野市議に22万円の賠償を命じた。コラボの会計処理に関する浅野市議の発言の多くに「相当な根拠がない」とし、名誉毀損(きそん)の成立を認めた。
判決によると、浅野市議は2022〜23年、自身のユーチューブチャンネルの動画で「二重に補助金を受け取っている」「コラボが発表している財務諸表に大きな疑義が見つかった」などと述べた。コラボ側は発言やタイトルなど63項目で名誉を傷つけられたと主張したが、判決はうち47項目で名誉毀損の成立を認定。根拠なくコラボの社会的評価を低下させたとした。
コラボ代表の仁藤夢乃さんは判決後の記者会見で「市議によるデマの拡散後に支援の現場に妨害に来る人が出てくるなど嫌がらせが過激化し、身の危険を感じた。被害に見合った賠償額ではなく、控訴も検討したい」と語った。浅野市議は「主張の一部が認められなかったのは残念。今後の対応は判決文が届き次第、検討する」とコメントした。【安元久美子】
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