「夫が嫌い」。でも離婚できない妻が「今の生活から幸せを見つける」ためにすべきこと

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2025年11月14日 22:10  All About

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「夫が嫌い」そう思いながらも、「離婚はできない」と考える女性は多いのではないでしょうか。嫌いな相手と人生をともにしながら幸せになることは可能なのでしょうか? 妻たちがすべきことについて解説します。 ※サムネイル画像:PIXTA
夫(妻)のことが嫌いでも、離婚できないという人は、意外と多くいます。そういう人は、どうしたら幸せな生活をつかむことができるのでしょうか?

「嫌い」の程度は人それぞれ

「夫(妻)のことが嫌い」といっても、嫌いの程度は人それぞれです。「顔も合わせたくない」ということもあれば、「好きなのに、思い通りにならないから嫌い」というケースもあります。

具体的には、次のようなケースがあります。

(1)【依存型】「自分の思い通りに動いてくれない」から不満が出てきた。
(2)【失望型】「昔は優しかったのに、結婚したら変わった」から好きではない。
(3)【嫌悪型】仕事・態度・発言・生活習慣などで「この人、無理」と感じる。
(4)【恐怖型】夫のDV・モラハラ・支配におびえている。
(5)【無関心型】好きも嫌いもなく、「一緒にいても何も感じない」。

このどれに当てはまるのかによって、対策は変わります。

例えば、(1)【依存型】は、相手のせいというよりは、本人の問題が大きい部分もあります。心の奥底では、相手への愛情がまだ残っているケースも少なくありません。この場合は、精神的な自立をし、「相手を変えようとしなくても幸せになれる」ようになることを目指した方がいいでしょう。

(4)【恐怖型】は、なるべく早く信頼できる第三者や支援機関に相談し、“物理的な距離”を確保した方がいいでしょう。心が壊れてしまうと、そういった身を守る行動ができなくなってしまうので注意が必要です。

(5)【無関心型】は、もうパートナーは空気のような存在で、わざわざ離婚しようとまでは思わないことも多いのではないでしょうか。

このまま結婚生活を続けた方がいいのか、それとも離婚した方がいいのかのグレーゾーンなのが、(2)【失望型】と(3)【嫌悪型】です。

【失望型】の傾向と対策:“自分の幸せ”を見つめ直す

配偶者が「昔は優しかったのに、結婚したら変わった」というケースは、度合いによっても対策は違ってきます。

恋愛は非現実的なところがありますが、結婚は生活なので、ずっと恋の熱情を保ってラブラブしているのは難しいものです。恋愛体質の人ほど物足りなさを感じがちですが、自分も「“恋愛”ではなく“結婚”を選んだ」ことを自覚することは大切です。

もちろんそれでも、「自分はこれから全く恋愛できないなんて、考えられない!」という人は、自分はどんな“幸せ”を求めているのかを見つめ直すことも大切。場合によっては、離婚して、新たに恋する相手を見つけた方がいいこともあります。

一方、「結婚した途端、相手がまるで別人に」というケースもあります。相手は「結婚が目的」だったため、恋愛中はあなたに合わせて優しい態度をとり、すてきな人物を演じますが、結婚した途端、無関心な態度をとったり、「え?」と驚くような本性が出てくることも。これはもう「だまされた」ようなもの。離婚を視野に入れた方がいいこともあります。

ただ、離婚した方がいいパターンでも、そこに踏み込めない人が多いのが実情です。そういう人は、次に紹介する(3)【嫌悪型】の対策を参考にしてみるといいでしょう。

【嫌悪型】の傾向と対策:外で働く一歩を踏み出す

夫(妻)のことを、「人として嫌い」な場合は、一緒に暮らしているだけでも地獄です。心身の健康のためにもその最悪な環境から抜け出した方がいいのですが、それができない原因には、「経済的な不安」「子どもの存在」「世間体」などがあります。

家庭によってケースバイケースではありますが、「子どもの存在」「世間体」が理由の場合は、やり方次第では、離婚後も「親としての協力関係」を残す方法はあるし、日本でも特に都市部では、「離婚は恥ずかしいことではない」と認識している人は多いです。

現実的な問題として、「経済的な不安」から離婚を踏みとどまる人が多いのではないでしょうか。逆を言えば、経済力があれば、子どもがいても離婚を選択する人は少なくありません。

特に、専業主婦の人は外に働き出ることを躊躇(ちゅうちょ)しがち。でも見方によっては、「嫌いな人と1つ屋根の下で暮らし、相手の生活を整えるための家事をする」ことは、精神的には「ブラック企業に勤めている」ようなもの。いや、それ以上に重労働かもしれません(苦笑)。

「家事代行の仕事をしたお金で一人暮らしをする」方が精神的に楽で幸せなこともあります。自己肯定感が低い人ほど、「自分には無理」と思いがちですが、まずは外で働く一歩を踏み出すことで、未来が開けてくることは多いでしょう。

波風が立ちにくい「別居」の方法

経済力を持つまで、一緒に暮らし続けるのが苦痛だと感じる人もいます。その場合は、離婚前に「別居」という形で物理的に距離をおいた方がいいでしょう。

とはいえ、ストレートに「別居したい」と言うと、夫(妻)から猛反対されたり、「離婚する!」と大騒ぎされたりすることが多いです。それなら、「今住んでいるところより、離れた場所で仕事を持つ」という方法はいかがでしょうか。

建前として、夫(妻)には「家からでは通えない距離にある企業ではあるけど、夢をかなえるために、どうしても働きたい」という言い方をして、別居をしながら、自分の生活の基盤を作っていくのです。相手にとっても「自分を嫌いだからではなく、夢をかなえるための別居」であれば、納得してくれるかもしれません。

それは、自分にとっても、まずは“一人で生きていけるかどうか”を試す期間になります。

まずは自分の本音とよく向き合うことが大事

極端なことを言うと、人は本当に顔も見たくないくらい嫌いな相手とは、一緒に暮らし続けることは難しいもの。つまり、離婚しないのには、何かしら「自分の中に理由がある」ことが多いのです。勇気のなさなのか、本当は愛情が残っているのか、単なる打算なのか。それは、「自分にしか分からないこと」です。

嫌いな人と一緒に暮らし続けても不毛なだけ。

まずは“自分の本音”とよく向き合って、幸せになる一歩を踏み出せるようになりたいものですね。
(文:ひかり(恋愛・人間関係ガイド))

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