
今回は、年収180万円ほどで4年間厚生年金に加入したら、報酬比例部分の年金はいくら増えるのか、という質問です。
Q:男性62歳。年収180万円ほどで4年間のみ厚生年金加入の見込みです。報酬比例部分の増額って具体的にはどのくらいになるのでしょうか?
「62歳の男性です。年収180万円ほどで、今後4年間だけ厚生年金に加入する予定です。厚生年金の“報酬比例部分”はどのくらい増えるのでしょうか?」(みつるさん)A:4年間の厚生年金加入で、月額約3461円(年額約4万1537円)、厚生年金の報酬比例部分が増えます
みつるさんのように、60代でも厚生年金に加入できる職場で働く場合、保険料を納めた分だけ将来の老齢厚生年金(報酬比例部分)が増える仕組みになっています。報酬比例部分とは、現役時代の給与(報酬)に応じて計算される部分の年金のことです。加入期間が長いほど、また給与が高いほど年金額が増えます。
ここでは、年収180万円(月額15万円・賞与なし)で、4年間(48カ月)厚生年金に加入した場合の増額分を試算してみます。
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計算式
(※従前額保障で、2003年4月以降の計算式を使います)老齢厚生年金(報酬比例部分)は、次の式で求められます。
2003年(平成15年)4月からの期間の平均標準報酬額(月給+賞与)×5.769/1000×2003年(平成15年)4月以降の厚生年金保険加入期間
みつるさんのケース
15万円×5.769/1000×48カ月=約4万1537円(年額)この金額を月額に換算すると、
4万1537円÷12カ月≒月額約3461円
つまり、4年間厚生年金に加入することで、1カ月当たり約3461円(年額約4万1537円)の老齢厚生年金を上乗せで受け取れるようになります。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

