都内で記者会見を開いたオールジャパン・プロレスリング取締役・十枝利樹氏 (C)ORICON NewS inc. 全日本プロレスは26日、都内で記者会見を開き、同団体所属の青柳優馬(30)が起こした交通事故について説明し、謝罪した。
【写真】深々と頭を下げる十枝利樹氏、青柳優馬選手 青柳は、黒のスーツ姿で、同団体を運営するオールジャパン・プロレスリング取締役・十枝利樹氏とともに神妙な面持ちで登場。事故は、巡業先の静岡県・沼津市内で青柳が運転する車が、赤信号に気づかず交差点に進入。右側から直進してきた車両と衝突したと説明。その後すぐに通報し、警察による取り調べのなかで、青柳の免許が1年近く更新されておらず、失効していたことが分かったという。現在、被害者は現在足の不調を訴えており、病院で検査している状況だと伝えた。
十枝取締役と青柳は、この事故について「この度は、被害者の皆様に、僕がご迷惑をおかけしたこと、この場をお借りしてお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。並びに、僕を応援してくださるファンの皆様と全日本プロレスのファンの皆様にこのようなご報告となってしまったこと、お詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。」と謝罪。
続けて十枝取締役も「今、青柳の方からもありましたけど、本当に被害者の皆様、青柳優馬、そして全日本プロレスファンの皆様、そして全日本プロレスに関わっていただいてるステークホルダーの皆様、それとプロレス関係者の皆様、皆様にご心配とご迷惑をおかけしたことを改めましてここでお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と重ねて謝罪した。
青柳は免許について「ただの言い訳にはなってしまいますが、自分が更新の期間に気づかず1年近く乗り過ごしてしまっていたということも今回の事故のことで分かりました」と説明し、「この今回の事故に関わらず、失効した際にその場で僕が何をできたか、この場ではどのように説明していいかわかりませんが、この今回のことを招いてしまったのは、自分の普段の行いの怠慢さから起きてしまったことだと深く反省しております」と話した。
その後行われた質疑応答では、報道陣から厳しい質問が。「(5月に巡業バスとの接触事故があり、9月に亡くなった)長尾(一大心)選手の件があったなかで、あの時も非常に注意するとおっしゃっていました。免許の期間というのはあまりに基本的なことなので、そういうところのチェックの甘さですとか、指導徹底っていうのが、今にしてみればどのように考えていらっしゃるのか、教えてください」と問われ、十枝取締役は「大変申し訳ありません。長尾選手の事故を受けて、安全運転とバスの運行の管理、あるいはバスの巡業でのあり方などの改善と言いますか、対応はさせていただいたんですけども…、本当に申し訳ありません。スタッフの運転免許の有効期限の確認の業務につきましては漏れていました」と告白。
続けて「昨晩、長尾選手のお父様に今日の『会見を開く、こういう事情でしたと。大変申し訳ありませんでした』ということはご報告申し上げてはいるんですけども、我々の業務として、確かに運転免許証の有効期限の確認、これについては漏れていました。本当に申し訳なく思っております」と重ねて詫びた。
なお同団体は、青柳に対し、2026年2月28日までの3ヶ月の減給50%、謹慎の処分を科したことを明かした。
青柳は、1995年11月2日生まれ、長野県出身。2014年12月、東京・後楽園ホールでの対宮原健斗戦でデビュー。これまでの主なタイトルは、三冠ヘビー級、世界タッグ、アジアタッグ、UNタッグ。186センチ、100キログラム。同団体所属の青柳亮生は実弟。