
大学を出てから何十年も経っても「学歴」に異常な執着を見せる人もいる。投稿を寄せた東京都の60代女性は医療系の団体で働いている。30人ほどの職場だが、そのトップである上司は最難関国立大卒で大手銀行出身だそう。
輝かしい経歴を未だに自慢するこの上司は、学歴のこだわりが誰よりも強かった。そのせいで、ややこしい人が職場に集まっているようで……。(文:長田コウ)
超高学歴アルバイトの仕事ぶり「トラウマを理由に電話を取らない」
職場のアルバイト定年は65歳と決まっていた。しかし、上司は「彼は特別だから」と、70歳の男性をごり押しで採用した。その理由はずばり、彼が上司と同じ大学の出身だったからだ。
期待のアルバイトだったが、仕事ぶりはどうだったのか。
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「まずトラウマを理由に電話を取らない。仕事はマニュアル作りに膨大な時間をかける」
「マニュアルを完璧に仕上げる重要な仕事」として、上司は彼を擁護するのだという。業務の効率化よりも、高学歴同士で「いかに完璧なマニュアルが必要か」を重要視していた。
職場の空気は完全に分断されているようだ。上司は、件の70歳アルバイト男性にだけは笑顔を見せ、マニュアルの重要性を語り合う。一方で、彼らの口癖は耳を疑うものだった。
「この人(アルバイト)の口癖は『私の出身大学知ってる?』。上司の口癖は『一緒にするな』です」
投稿を寄せた女性自身も海外の大学院でMBAを取得しており、上司と同じ元金融機関勤務という経歴の持ち主だ。本来なら尊重されそうな経歴だが、上司は「自分と同じ大学の出身者」以外は眼中にないのだろう。「一緒にするな」という言葉には強烈な選民意識が透けて見える。
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