
人材育成を支援するALL DIFFERENT(東京都千代田区)の調査によると、人事担当者にとって新人・若手社員の最大の課題は「主体性・積極性」であるという。主体性は個人の能力や意識だけでなく、職場の人間関係などの環境とも密接にかかわる。どのような職場環境であれば主体性を高められるのか。
【画像】安心して自分の考えを伝えられる雰囲気や環境が整っていると感じるか
同社は社会人1〜4年目の若手社員を対象に、「主体性」と「職場の心理的安全性」の相関関係に着目した調査を実施した。
勤務先に「安心して自分の考えを伝えられる雰囲気や環境がある」と回答した人は、「感じる」(17.2%)と「やや感じる」(39.0%)を合わせて56.2%に上った。
安心して考えを伝えられると回答した人のうち、83.2%が「組織に貢献できることを自ら考え実行している/ややしている」と回答した。
|
|
|
|
一方「安心して自分の考えを伝えられる」と感じていない層では、半数以下にとどまった。「感じない」層の約8割は自発的な行動を取っておらず(「していない」「あまりしていない」)、心理的安全性の高い職場ほど主体性が発揮されやすいという相関が示された。
●部下が本音を伝えられる職場にするには?
では、若手社員が安心して考えを伝えられる職場にするにはどうすればよいのか。
周囲の社員と業務以外のコミュニケーション機会が「頻繁にある」若手の87.9%は、安心して自分の考えを伝えられると回答した。逆に「あまりない」と回答した若手は半数以上が伝えにくいと感じ、「ない」と答えた若手では伝えにくいと感じる人が85.6%に上った。
業務以外のコミュニケーション頻度が多いほど、心理的安全性が高い職場になることが分かった。
|
|
|
|
また、勤務先企業で社員の挑戦を歓迎し、失敗を許容する文化があると「感じる」と答えた割合は15.1%、「やや感じる」は40.1%だった。
失敗を許容する文化があると「感じる」若手の84.8%は、自ら考え実行していた。一方「あまり感じない」層では半数以下にとどまった。「感じない」層では、自ら考え実行していない人が83.7%に上った。
失敗を許容する文化の有無も、若手社員が安心して自分の意見を伝えられるかどうかに関わると分かった。
上司や先輩から、ミスや失敗の指摘だけでなく、良かった点や今後に生かせる前向きなフィードバックを「受けている」若手では、86.2%が自ら考え行動していた。これに対し、前向きなフィードバックを「どちらかといえば受けていない」若手では、64.0%が自発的に行動しておらず、「受けていない」層では85.7%が行動していなかった。
これにより、前向きなフィードバックの有無も主体性発揮に影響していると明らかになった。
|
|
|
|
ALL DIFFERENTは、若手社員が発言・行動しやすい職場環境にするためには「リーダー自身が傾聴を徹底し、社員が相談や質問したことに感謝を伝えることから始めると良い」と指摘。他部署との交流会や社内イベント、部活動、オンラインでの雑談チャットなど、業務外のことも会話できる機会を設けることや、定期的な1on1ミーティングも効果的だとした。
本調査は8月1〜27日、社会人1〜4年目の就労者1793人を対象にインターネットで実施した。
|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 ITmedia Inc. All rights reserved. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。