
会社の倒産は、ある日突然起きるように見えて、実は様々な予兆があるものだ。しかし、その決定的な瞬間を事前に知ることは難しい。
「リーマンショックで勤務していた会社が倒産しました」
こう語るのは、千葉県の50代男性(エンジニア/年収1100万円)。当時を振り返り、倒産直前の緊迫した状況を明かしてくれた。(文:篠原みつき)
交通費や宿泊費……「出張していたら経費は回収できないところでした」
やはり、倒産の前兆は旧両面に現れていたようだ。男性は「ボーナスカット、給料が減額、前月の給料が遅配する前兆がありまして」と語る。
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資金繰りの悪化が目に見えてわかる中、決定的な出来事が起きたのは倒産の前日だった。男性はその翌日に出張を予定していたが、社内の事情通から、奇妙なアドバイスを受けたという。
「事情通から出張前日に『風邪をひいて休め』と言われた事でしょうか。休んだところ翌々日に倒産となりました」
男性は忠告に従い、仮病を使って出張を取りやめた。もし何も知らずに出張へ行っていたら……
「経費は回収できないところでした」
と振り返る。つまり交通費や宿泊費などの立替経費が精算されず、自腹を切ることになっていたかもしれない。
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間一髪で難を逃れた男性。会社の業績悪化を感じ取り、倒産前から転職活動を進めていたため、無職期間はわずか2週間で済んだという。
とはいえ、リーマンショック後の転職市場は厳しかったようだ。
「内定を得るために70社以上書類を出していましてそれまでの転職活動と比べて苦戦しました」
と回想した。最初に内定が出た会社に飛びついて入社したそうだが、現在は年収1100万円を稼ぐエンジニアとして活躍している。あの時の「風邪をひいて休め」という助言は、まさに救いの言葉だったに違いない。
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