
今回のお仕事ハックは「彼氏より先に昇給してしまって気まずい」とのお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
彼氏より先に昇給してしまって気まずい
先日昇給をした関係で年収が200万円ほどアップし、同棲している彼氏より私の方が稼いでいる状況になりました。彼は気を遣って「生活費は全部折半でいいよ」とか「外出した時は俺が多めに出すから」と言ってくれていますが、正直気まずいです。それに彼に嫌われてしまわないかも怖いです。彼のプライドを傷つけないようにフォローする方法はありますか?(営業/30代)

年収が上がって喜ばしいのに、喜べない。これが男性なら、本人もパートナーも「やったー!」とひたすら喜ぶケースがほとんどでしょう(少なくとも今現在の日本においては)。
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ただ、だから女性は損だ、という単純な話でもなく。女性の方が生き方や働き方の選択肢が幅広く、かつそれが受け入れられやすいという点では得しているとも思います。
また、女性の役割に対する考え方は、「男性が稼ぎ女性が家を守る」のが当たり前だった昭和の頃に比べ、どんどん変化しています。
何をベストと考えるかは人それぞれ。一人ひとりの中で変わり続けている部分もある。だからこそ、こうした悩みも出てくるわけですよね。
あなたの中にも、「収入が上がるのはうれしいけど、自分が家計の多くを担う役割を務めたいかというと……」といった迷いがあったりもしませんか?
同様に、彼もそのあたりの考えが定まっていないかも。
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ただ、あなたの不安や気まずさから察するに、次のように考えていそうな気もします。
「自分ひとりで生活費を担うのは厳しいから彼女には働いてほしいけど、自分より多く稼がれるのは自尊心が傷つくし、家事も多めにやらなきゃいけなくなりそう。と考えると自分より少し低めの額を稼いでくれるのがいいかも」
…………
んな都合よくいくかーーーー(笑&怒)!
いや、実際こんな感じに心で爆発している女性、少なくないと思うんですよ。なぜ女ばっかりバランサーにならなきゃいけないの? 働き控えしなきゃいけないの? と(社会問題になっている「年収の壁」だけが働き控えを生んでいるわけではないですよね)。
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ただ。
そんな「都合のいい状況」がベストだと考えている男性が、この先もずっと同じように考えるかは分からないんですよね。
もちろん、男性のプライドは簡単に消えるものではないです。恋人や妻から心が離れ、その理由を女性が分からずにいる場合は高確率で男性のプライドが絡んでいる、と長年のカウンセリング経験からも思います。
一方で、男性は社会(信頼する仲間)が変化した時、それに影響されやすい傾向もあります。仲間が結婚し始めると、つられて自分も結婚するのは女性よりも男性の方が圧倒的に多いという印象です。
つまり、仲間内に男性より女性が多く稼ぐカップルが増えれば、その影響を受けて考え方が変わる可能性があるわけです。
逆に、彼の仲間がバリバリ稼ぐ夫と専業主婦の妻、というカップルだらけの場合、彼の価値観もそっち寄りになるかも。
さて、あなたの彼氏は? と考えた時、すぐに答えは出ないかもしれません。となると、結局のところ対話するしかないんですよね。「今の状況についてどう思う?」と。
聞きづらい……ということであれば、いま無理に聞かなくてもいいと思います。
というのも、彼の中で違和感が大きくなったらあなたは察するでしょうし、そうなると自然と対話せざるを得なくなるから。あなたの不安が限界に達した時もまたしかり、です。
それまでは特に何かをする必要はないと思います。彼に嫌われたくないがために仕事量を減らすことも不要です。そんなことをしたら、彼はむしろそれを負い目に感じるでしょう。
それよりも、外出時に多めにお金を出してくれる時などに、感謝の言葉をしっかり伝えましょう! たまに彼の大好きなおつまみやスイーツなどを買って帰るのもいいと思います。
もしかしたら、「彼女が子どもを産んだら今と同じようには働けなくなるかも……その時のためにもっと自分が稼げるようにならないと」なんてことを彼は考えているかもしれません。全く考えていないかもしれません。
いずれにせよ、あなたの方が高収入になったことで、何らかの思考が始まっている可能性は高いです。
あなたにとっても、これは良いチャンス。「自分はどんなバランスを望んでる?」「絶対に避けたいのは何?」と考えてみてください。
自分を知ることは、末長く幸せでいられるパートナーを見極めるためにも、そんなパートナーシップを育むためにも、とってもとっても大切。ここでちゃんと考えれば幸せになれる確率が上がる! と前向きに捉えていきましょ!
Point.
・あなたが彼より高収入になったのを機に、彼は二人の働き方や収入のバランスについて考え始めているはず ・あなたにとっても「自分はどんなバランスを望んでいるか」を考える良いチャンス ・自分を知ることは末永く幸せでいられるパートナーを見極め、パートナーシップを育む上で必ず役立つ ・彼に嫌われないよう仕事量を減らすよりも、感謝の言葉を伝えることや彼が喜ぶことをするのがおすすめ
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
元の記事はこちら- マイナビウーマン
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