限定公開( 5 )

本格的な冬の到来を迎え、子どもにコートなどの厚手の上着を着せる機会が増えてきました。そんな中、日本小児救急医学会は12月2日、公式Xにて「厚着をしたまま、お子さんをチャイルドシートに載せるのは避けましょう」と呼びかけを行いました。
寒くないようにと良かれと思ってやりがちな行動ですが……実は重大な危険が潜んでいたのです。
投稿によると、分厚い防寒着を着せたままチャイルドシートのベルトを締めると、体にしっかりとフィットせず、万が一の衝突時に「体が前方に投げ出される危険性」があるとのこと。
|
|
|
|
引用欄には「えっ?そうなの?」「昔めっちゃやってた……」といった驚きの声が続出。中には「面倒でも毎回脱がせないといけないのか」という戸惑いの声も見られましたが、子どもの命には代えられません。
実は同様の注意喚起は海外でも。AAP(アメリカ小児科学会)は2018年、公式サイトにて「冬用のコートといったかさばる服ではなく、薄手の服を着せてからシートベルトを締めるように」と呼びかけていました。かさばる服の上からではハーネス(ベルト)を適切に固定することが難しく、衝突時に子どもがシートから滑り落ちるリスクが高まるとしています。
では、寒さ対策はどうすればいいのでしょうか?日本小児救急医学会は、「チャイルドシート利用時には防寒着は脱いで、上からかける方法がオススメ」とアドバイスしています。一度脱がせたコートやブランケットを、ベルトを締めた後の体の上から掛けてあげることで、安全性を確保しつつ寒さを防ぐことができます。
ちょっとしたひと手間ですが、愛する我が子を守るための重要なポイント。この冬、車でお出かけの際はぜひ意識してみてください。
<参考・引用>
日本小児救急医学会【公式】(@jsepsns2024)
AAP(アメリカ小児科学会)「Buckle, don’t bundle children in car seats this winter」
|
|
|
|
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025120204.html|
|
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 おたくま経済新聞 All rights reserved. | C.S.T.ENTERTAINMENT Inc. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。