アニメーション『呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』プレス内覧会の模様 (C)ORICON NewS inc. 『アニメーション呪術廻戦展「懐玉・玉折」「渋谷事変」』が5日より東京・サンシャインシティ ワールドインポートマートビル4F 展示ホールにて開催される。これに先立ち4日、プレス内覧会が行われた。主人公・虎杖悠仁の声を務めた声優・榎木淳弥が会見で語った見どころをまじえながら、リポートする。
【写真多数】五条たちが”アオハル”を過ごした教室など胸が熱くなる貴重な展示の数々 『呪術廻戦』は、ある強力な「呪物」の封印が解かれたことで、主人公の高校生・虎杖悠仁が、呪いをめぐる戦いの世界へと足を踏み入れるダークファンタジー。2018年3月〜24年9月にかけて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画が原作で、コミックスは累計発行部数1億部を突破。
テレビアニメ第1期が20年10月〜21年3月に放送され、21年12月には劇場アニメ劇場版 呪術廻戦 0』が公開されると、全世界興収265億円の大ヒットを記録。23年7月〜12月にはテレビアニメ第2期が放送された。アニメ『劇場版 呪術廻戦「渋谷事変 特別編集版」×「死滅回游 先行上映」』が公開中で、第3期『呪術廻戦 死滅回游 前編』が2026年1月より放送される。
会場に足を踏み入れると、虎杖悠仁の等身大フィギュアが出迎える。声を務めた榎木も大興奮の作り込みがなされたフィギュアの背景のモニターには、高専服に身を包んだ虎杖たち1年生と「懐玉・玉折」時代の五条たちが時空を超えて並んだ描き下ろしビジュアルが映し出されている。榎木は「前を向いて笑顔で向かっていくっていうところがすごいさわやかでいいなと思いますし、虎杖と五条の手の形がそれぞれのパーソナリティーを表していてすごいいい」と語っている。
その先の展示は「懐玉・玉折」「渋谷事変」の順に展開されていく。キャラクタービジュアル、プロップデザイン、背景美術から絵コンテ、原画までが惜しみなく並べられ、小道具のデザインやサイズ感まで知ることができる。本編を振り返り思い出に浸りながら、資料でより各シーンの解像度が上がっていく。
各コーナーでは、エピソードの情景を想起させる雰囲気に部屋ごと演出されている。榎木も「セットみたいな感じで置いてあるコーナーがあるんですけど、そこの空気感が、アニメのシーンを再現していて、温度感まで伝わってくるようなこだわりみたいなものを感じて、楽しませていただきました」も展覧会の感想として語った。
「懐玉・玉折」では、五条たちの高専時代のスナップショットを、まるで友達の部屋に飾られた写真を見るように間近で見ることができる展示に、ついつい感傷に浸ってしまう。「懐玉・玉折」の終わりには、渋谷事変の「開門」の文字が現れ、リアルな改札が登場。改札を抜けると禍々しさを感じる赤の照明に照らされる部屋の壁に、呪術師、呪詛師・呪霊のキャラクター設定画や名シーンの原画が並んだ。部屋の中央では、獄門疆が瞬きを繰り返しながらこちらを見つめている。
また、3面スクリーンで特別映像を鑑賞できるコーナーも。榎木は「映画館で見るような、それに近い迫力が感じられて、渋谷を崩壊させてしまった後の虎杖の慟哭するシーンとか、大画面で見たらアフレコのときの風景とか、1人で収録したんですけど、そのときのスタジオの孤独な感じを思い出したりとかして、改めて結構つらいシーンだなと感じました」と振り返った。
本展では他にも、シリーズ作品のビジュアルや、過去に雑誌に掲載されたビジュアルが一挙に掲出もされた。フォトスポットも充実しており、高専時代の五条たちと教室で写真が撮れるコーナーや、キャラクターたちの等身大パネルがずらりとならぶ。作品の世界観に浸って、しっかり思い出を残すことができる。
さらに、音声ガイドには榎木、内田雄馬(伏黒恵役)、中村悠一(五条悟役)、櫻井孝宏(夏油傑役)が参加。本展のために録り下ろされた完全新規オリジナルボイスで「懐玉・玉折」「渋谷事変」の展示をナビゲートする。収録で意識したことについて、榎木は「展示1個1個の魅力、推しポイントを説明する役割があると思うので、歩いているときに聞いていて心地よいリズム感で説明が入ってくるようなガイドになったらいいなと思って。自分が実際に歩いて、それを見ているようなイメージで読ませていただきました」と明かし、「好きなように聞いていただければ」と笑顔で語った。
本展は、29日まで開催される。