朝井リョウ×柚木麻子のコメント帯が登場 村田沙耶香『コンビニ人間』世界250万部突破

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2025年12月04日 21:20  リアルサウンド

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『コンビニ人間』村田沙耶香(文藝春秋)

 村田沙耶香の『コンビニ人間』(文春文庫)が、世界累計250万部を突破した。


【画像】『コンビニ人間』が海外で絶賛、新しい帯コメントには朝井リョウと柚木麻子


 36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。


 芥川賞受賞作『コンビニ人間』は44の国と地域で翻訳が決定し、日本国内では195万部超、イギリスでも40万部超の大ベストセラーとなっている。英語版〈Convenience Store Woman〉が2018年に刊行されると、英国の新聞〈ガーディアン〉、米国の新聞〈ニューヨーク・タイムズ〉、米国の雑誌〈ニューヨーカー〉など、大手メディアに次々と書評が掲載。〈ニューヨーカー〉誌では「ベストブック2018」にも選出。


 王谷晶『ババヤガの夜』の英ダガー賞受賞、柚木麻子『BUTTER』と共に、NHKの朝のニュース番組「おはよう日本」(2025年11月4日放送)で特集された。「出版関係者が”世界での日本文学ブーム”の火付け役とする作品」として『コンビニ人間』が取り上げられ、英国の読者の生の声や、村田沙耶香が英国の伝統ある文学イベント・チェルトナム文学祭(2025年10月)で講演・サイン会を行う様子などが紹介された。


 朝井リョウと柚木麻子のコメントが書かれた新デザインの帯も登場。朝井リョウは「本書を境に、日本の現代小説は変容したように思う。少なくとも私は、小説に投げ込める感情の種類が明らかに増えた。言葉を収める容器の底が、すこんと抜けてくれたのだ。」とし、柚木麻子は「村田沙耶香さんがヨーロッパにおけるクールなアジア系女性の作家イメージをつくってくれた。」とコメントした。


(文=リアルサウンド ブック編集部)



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