
依然として、日中関係は緊張状態が続いています。
「日本は“当たり屋”」緊張状態の日中関係12月6日、中国軍の戦闘機が沖縄本島南東の公海上空で、自衛隊機にレーダー照射を断続的に行った問題。
木原稔 官房長官
「自衛隊は安全な距離を保ちながら、対領空侵犯措置の任務にあたっていたと報告を受けており、自衛隊の航空機が中国の航空機の安全な飛行を深刻に阻害したとの中国側の指摘は当たりません」
木原官房長官は8日、「日本側に問題があるという中国側の指摘は当たらない」と反論。
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一方、中国の8日朝の新聞では、「日本の“当たり屋”行為を許さない」というタイトルでこの問題を報じ、日本側の自衛隊機が「わざと近づいてきた」と主張しました。
また、日本の抗議に中国外務省の報道官は「中国は日本側の抗議を受け入れず、その場で拒否したうえで逆に抗議した」と強硬姿勢を示しています。
井上貴博キャスター:
元統合幕僚長の河野克俊さんによると、レーダーを照射されるということは「引き金を引かれるとミサイルが飛んでくる状況。戦闘行為の一環と解釈する国が多い。通常のレーダーは断続的にはあてないため、威嚇行為といえる」ということです。
威嚇のつもりだとしても、現場の何らかのミスであったとしても、軍事的な衝突に発展するリスクはあるわけです。
山形純菜キャスター:
レーダー照射が、どこの指示だったのかも重要になってくるということですね。
井上キャスター:
元海上自衛隊・海将で、金沢工業大学大学院の伊藤俊幸教授は、「習近平国家主席の指示ではなく、習氏が日本に怒っていることを察した現場が忖度をしたのではないか」と分析しています。
日本側としては、国際世論に日本の正当性を粛々と訴えていくことが重要なのだろうと思います。
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