
学歴詐称問題で前市長・田久保真紀氏が失職となった静岡県伊東市では、新市長を決める市長選が12月7日に告示された。今回の市長選では過去最多となる9人が立候補。元市長の小野達也氏や国民民主党が推薦する元市議の杉本憲也氏などが立候補する中、そこには田久保氏の名前も――。
「今回は高卒で」詐称問題はスルー
「今回の市長選は、田久保氏が“東洋大卒”とプロフィールに書いていたにもかかわらず、実際は卒業ではなく“除籍”だったことに端を発しています。説明を求める市議会からの百条委員会出頭要請を拒否するなどの行為が問題となり、市議会が全会一致で市長の不信任案を可決。その後、市議選を経て選ばれた市議による再度の不信任決議で失職となったわけです。このときの市議選で当選した“田久保派”はたった1人。もし田久保氏が市長選で勝ったとしても、完全アウェイの状況は変わりません」(地方紙社会部記者)
田久保氏にとって、苦戦を強いられることは間違いない市長選。しかし、11月11日に更新したXでは、支援者からと思われる《布石の一手!!》とだけ書かれたハガキをアップし、《ありがとうございます!》《押忍!!》と前向きな姿勢をアピール。報道陣の取材にも「支援者の考えを聞き、出馬を決めた。市の課題解決に向けてやらなければいけないことをしっかりしていく」と出馬への思いを語っていた。
そして告示日の12月7日、田久保氏は伊東市内で街頭演説を実施。市民に向けて語ったのは……。
「田久保氏はまず“皆さんにはご心配、ご迷惑をおかけしたことをお詫びしたい”と謝罪。そして、以前から問題視していたメガソーラー計画への反対を再度訴え、“全部を敵に回しても戦います”と強気にアピールしました。学歴詐称問題については、“今回は高卒で出ておりますので”と話し、これ以上は触れない姿勢を貫くようです」(前出・地方紙記者)
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メガソーラー反対の気持ちを熱く語った田久保氏には支援者から拍手が送られたが、一方で街頭演説の会場には「嘘つき」「虚言」などと書かれたプラカードを掲げる反対派の姿も。これまで発覚した問題が何も解決しないままの再出馬に、ネット上でも「厚顔無恥とはまさに彼女のこと」「学歴詐称は何も解決してないよね?よく再選を市民に求められるな」「自分の嘘で市政を止めた人に、また市政を任せられるはずがないだろ」と厳しい声が上がっている。
田久保氏が自身の主張を聞いてもらうためには、まず学歴詐称問題をキレイに解決する必要があるだろう。

