湯に浸かるカピバラ=10日、埼玉県狭山市 埼玉県狭山市の智光山公園こども動物園で、カピバラが露天風呂を楽しむ冬の恒例イベント「カピバラ温泉」が始まった。専用のたらいに張られたお湯の温度は約40度。たらいに漬かって目を細め、まったりと打たせ湯を楽しむカピバラの姿に、来園した親子連れから歓声が上がった。
もともと南米の水辺に生息するカピバラは、泳ぎは得意だが寒さが苦手。冬は水が冷たすぎるため、温かいお湯を用意してやると積極的に入浴する。日本の冬は乾燥が厳しく皮膚炎を起こすこともあるが、入浴で肌を湿潤に保つ効果があるという。
同園のカピバラの入浴は2026年3月1日まで。今後は月に2回程度、近隣の温泉施設から本物の温泉水の提供を受け、冬至にはユズを入れた風呂を楽しむ予定。