画像提供:マイナビニュースあなたが今、健康のためにお金を使っているなら。それよりも、自宅のお風呂に「この温度」で「この時間」浸かることをお勧めします。――この記事では、7万人を超える入浴を医学的に研究してきた 入浴のスペシャリスト・早坂信哉氏の新刊『入浴 それは、世界一簡単な健康習慣』(アスコム)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『「加齢臭」に効果を発揮する朝シャワー』。
○「加齢臭」に効果を発揮する朝シャワー
朝起きると、自分の枕がなんとなくにおう。洗ったはずの服に袖を通すと、ほんのりとにおいが残っている─年齢を重ねると感じる、こうしたにおい。いわゆる「加齢臭」というものです。
加齢臭のにおいは、皮脂に含まれる脂肪酸が分解・酸化されて発生します。特に「9 −ヘキサデセン酸」という脂肪酸が、空気や常在菌に触れることで、加齢臭の原因物質「ノネナール」が生じることがわかっています。
この脂肪酸は加齢とともに増えるため、40代以降の男性に多い傾向がありますが、女性にも起こりうる現象です。
デオドラントスプレーを使うのもいいですが、もっと手軽な方法で防げます。
○朝1分、41℃のシャワーを浴びる
たったこれだけです。皮脂の分泌が多い部分にシャワーを当てるようにすれば、加
齢臭の原因となる脂肪酸やノネナールの元を洗い流すことができます。
東京ガス都市生活研究所の実験でも、石けんなしでも皮脂量が減り、夕方までにお
いが抑えられることが確認されています。
お湯を当てると効果的なのは、汗や皮脂がたまりやすく、加齢臭の発生源となりや
すい「額、胸の間、背中の真ん中、わきの下、足の裏」です。
ただし、1分を超えて長く浴びると汗をかき始め、かえって皮脂が再分泌されてしまうため逆効果です。短時間で済ませることが、加齢臭を撃退するための朝シャワーの最大のポイントです。
○『入浴 それは、世界一簡単な健康習慣』(著者:早坂信哉/アスコム)
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