【フィギュア】島田麻央、なぜミラノ五輪の出場資格を持たない? 同じ高2の中井亜美は有資格

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2025年12月20日 11:02  日刊スポーツ

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女子SPで演技する島田(撮影・前田充)

フィギュアスケートの全日本選手権が東京・代々木第一体育館で行われている。同大会は26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の最終選考会を兼ねており、男女は各3枚の切符をかけて熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げている。女子のショートプログラム(SP)では島田麻央(木下グループ)が2位、中井亜美(TOKIOインカラミ)が3位と、同学年の17歳が躍動。この大会の優勝者は代表即内定となる一方で、ジュニアの島田は五輪出場資格を持たない。


なぜ、同じ年齢で差があるのか。国際スケート連盟(ISU)は22年6月、五輪出場の条件となるシニアの年齢制限を15歳から段階的に17歳へ引き上げると発表。23−24年シーズンから16歳、24−25年シーズンから17歳となった。シーズンの切り替わりは7月1日で、26年ミラノ・コルティナ五輪の代表資格者は25年6月30日時点での満17歳が条件。日本は高校2年生の世代にあたり、08年4月27日生まれの中井はシニア、同10月30日の島田はジュニアとなる。このため、中井は五輪の出場資格を持つが、島田は資格を持たない。


年齢制限は、各国の代表者から低年齢選手の心身への負担、健康への影響、競技短命への懸念からの措置。特にフィギュア女子は18年平昌五輪の15歳ザギトワら、低年齢層の金メダルが目立った一方で、選手寿命の短さが問題視されてきた。


22年北京五輪には、ROC(ロシア・オリンピック委員会)から世界最高点を持つ15歳のワリエワが出場。大会中にドーピング問題が表面化した際に、世界反ドーピング機関(WADA)の規定で16歳未満は「要保護者」として制裁を免れたため、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が出場継続を容認した。その判断が物議を醸し、年齢制限改定への流れが決定的となった。

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  • 20歳くらいになると肉がついて飛んだり跳ねたりするのに不利になる。17歳以上にしたら選手生命が益々短くなるだけ。ジュニアの選手が猛練習するのは変わらないんだから意味ないわよ。
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