【高校駅伝男子】福島・学法石川が県勢初の都大路制覇 11月クマ影響で地区大会辞退乗り越え

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2025年12月21日 14:37  日刊スポーツ

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全国高校駅伝 男子の部を制した学法石川アンカーの美沢央佑(撮影・石井愛子)

<全国高校駅伝・男子>◇21日◇たけびしスタジアム京都発着(男子7区間42・195キロ)



福島・学法石川が、2時間0分36秒の大会新記録で福島県勢悲願の初優勝を決めた。


1区で5000メートル高校日本人歴代3位のエース増子陽太(3年)が激戦のレースを制し、首位スタート。28分20秒の日本人最高タイムもマークし、2番手だった兵庫・西脇工に20秒差をつけた。


2区若田大尚(1年)も順位を死守。3区栗村凌(3年)も区間賞の好走でつないだ。


6区終了時点の速報値では大会記録ペースを26秒も上回っていた。最後はアンカー7区の美沢央佑(1年)が大会記録のペースを刻み、ゴールテープを切った。


1年生ながら大役となった美沢は「レース前は緊張したけど、1区から6区の人たちが走っているのを見て、『不安とか考えてる暇はないな』と。(大会記録は)走る直前は絶対にそれ狙うって決めて走った。先輩には『やってやりましたよ!』って言いたい」と喜んだ。


松田和宏監督は「予想以上の出来。『本当に頑張った』というねぎらいの言葉をかけたい」と話した。


学法石川は、11月の東北高校駅伝にも出場予定だったが、秋田市内でクマの出没が相次いでいることを受け、「宿泊施設周辺での練習の際にクマに遭遇する恐れがある」として、男女とも参加を辞退。実戦から遠ざかっていた中で、男子チームが力強くタスキをつなぎ、栄冠を手にした。


同校OBには2021年東京五輪(オリンピック)男子1万メートル代表の相沢晃(旭化成)らがいる。

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